拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

研究

スペンダーについて(2)(*結局occasionalな原爆詩を書いている)

今手元に資料がないので、明日(以降)研究室できちんと資料を引用して書き直す…かもしれないけど。まずはブレインストーミング的に書いておく。 1958年5月のスペンダー広島公演で彼は日本の原爆詩(特に『死の灰詩集』を意識していたはず)はjournalisticで…

備忘録:スペンダーについて(1)(*原爆への言及)

スペンダー「結語 新しい正統」『夢・絶望・正統 創造的要素 第二部』(原著1953年;筑摩書房、1957年)、174頁〜175頁より引用。第一部、第二部を通して、原爆について明確に触れている箇所はここだけ、のはず。なお、旧字体や漢字は適宜なおしてある。 近…

Facebookに投稿したものをこちらに転載しておきます。推敲なしの覚書。 職場のシステムでサバティカルは順番に回って来るわけではないのだけれど、正直取得したい。来年(以降)応募〜というのがもうサバティカルとは違うと思うのだけれど〜資格が出て来るの…

核時代の米英文学者第3回:ハーシー『ヒロシマ』(邦訳1949年)冒頭部精読

今日16日は4回目で、『ヒロシマ』1章&2章を学生と読むのだが、予習が今終わったので、先週のメモ。 先週は福原の原爆についての沈黙を個人の問題ではなく英文学研究制度の問題として考える方向性を示したあと、「Hiroshima英語教科書選定問題」(1951)につ…

 核時代の米英文学者(1):いよいよ授業開始

(昨日は寝ぼけていたのかな…書きなぐりにしてもひどすぎ…。ちょいと手を加えます。(4/25))先週の火曜日2限の授業からこのテーマで講義プラス演習をやっている。以外にも16名の受講者が居て、これは驚きだった。3人くらいかなあと思ったのだけれど。*明…

『ミメーシス』上下巻(邦訳)読了!

ミメーシス―ヨーロッパ文学における現実描写〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: エーリッヒアウエルバッハ,Erich Auerbach,篠田一士,川村二郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/02メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (24件) を見るミメーシス…

仕事の合間に

この本を読み始める。映画の声――戦後日本映画と私たち作者: 御園生涼子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るごく短い間でしたが同僚だった御園生先生のお話をもっと聞きたかったな…と思います。

年末年始の読書:天狗党の乱と血盟団事件

ゆうきまさみの白暮のクロニクル(9) (ビッグコミックス)作者: ゆうきまさみ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/09/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見るを読み返すなどしていたのですが、ふと思い立って、「天狗党の乱」と「血盟団事…

あけましておめでとうございます(2017年)

SNSでお会いしている皆様、旧年中はお世話になりました。 昨年は、仕事について振り返ってみれば(活字になったものだけ)共著1本、その他3本。数は少ないです。でも「その他3本」を書くために費やした勉強は、今の私にとってとても重要なものではありました…

東奔西走

12月の半ばから忙しかったが、ようやくゴールが見えてきました。 22日に副査(今年は主査なし)をやった卒論組の全員の論文提出を確認。>飲み会。 23日、ほぼ1日寝た。 24日、神戸に移動。第51回原爆文学研究会(12時から実質6時間びっちり)に参加。>飲み…

『嵐が丘』(何回目かの)再読

今日の授業から鴻巣さんの訳で嵐が丘 (新潮文庫)作者: エミリー・ブロンテ,鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/01メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 25回この商品を含むブログ (135件) を見るを読み始めるわけで、私も何度目かの…

懐かしいものを発見

March 1996とあるから20年ちょっと前、これはご本人からもらった抜刷りで、さっき古い書類の束を整理していたらほろっと出てきたのでした。懐かしい。

バルトとド・マン

某「論争」についていったん区切りをつけて、次の仕事としてロラン・バルトについての論文を読んでいるのだけれど、ここはド・マンのアレのことを言わねばならんのだよなと思いいたり、さてあの緑の本はどこに行ったかなと探している最中。全くのカンですが…

原稿を書いております…

一つ目の草稿ができた(ということにしよう)。でもこれは記述の精度を高めるのと、字数を削るのが非常に大変だろうと思う、実質5連休の2日目の午後なのでした(tkb大学は今日と来週月曜日が学園祭のため休講なのです)。あー、ドライブ日和だなあ(泣

入江、大原、C・ロセッティ

クリスティーナ・ロセッティ関連の著作を集めている。大原三八雄について「論文」を書くため…いずれ。大原は戦前、広島文理科大学に入学して、ロセッティをはじめとしてイギリスの詩を勉強しており、戦後(1955年)もロセッティの訳詩集を出版、所属機関の紀…

秋の宿題(4):小田、武田、大江、金井

日本の原爆文学〈8〉小田実/武田泰淳 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る日本の原爆文学〈9〉大江健三郎/金井利博 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える…

秋の宿題(3):いいだもも

日本の原爆文学〈7〉いいだもも (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る『アメリカの英雄』。これも長かった…。今回の「宿題」のためには、『審判』もそう…

秋の宿題(2):堀田善衛

日本の原爆文学〈6〉堀田善衛 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る『審判』のみ収録だが、長かった…。長崎で被爆した「河北画伯」にまつわるエピソード…

いただきもの三冊

ご恵投いただいたのにお礼もできていない本が三冊もあるのは、これはどうにもいかんことですので、せめてこちらで紹介させていただきます。〈変態〉二十面相――もうひとつの近代日本精神史作者: 竹内瑞穂+「メタモ研究会」出版社/メーカー: 六花出版株式会社…

秋の宿題(1):井上光晴

夏休みの宿題、終わらんかったです。秋もやります。これじゃあ先生に怒られる…というか怒ってくれる先生もいなくなりつつある今日この頃。 それはそうと、先週末から読み始めて、先ほど自動車の半年点検で時間待ちの間にこれを一応読み切った。日本の原爆文…

大原三八雄の「戦闘の生涯」(戦前)

大原林子『聖手に委ねて』(大原三八雄編、非売品、1943年)がILLで届いた…が紙がボロボロで、ごく一部だけのみコピーした。ごく一部とは兄・大原三八雄による、妹・林子の「小伝」である。林子(1909 [M42]~1939 [S14])の「小伝」であるが、「長兄」として…

夏休みの宿題(6)

日本の原爆文学〈1〉原民喜 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る日本の原爆文学〈2〉大田洋子 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出…

夏休みの宿題(5)

日本の原爆文学〈13〉詩歌 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る短歌に「碑文」を題材にしたものが結構あった。やはりあの碑文は人々の感情を刺激するの…

夏休みの宿題(4)

日本の原爆文学〈15〉評論/エッセイ (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る第15巻、「評論/エッセイ」のアンソロジーをざっと読み。山田かん(「被爆後三…

夏休みの宿題(3)

日本の原爆文学〈12〉戯曲 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る第12巻「戯曲」をざっと読みした。田中千夭夫「マリアの首」(1959年)と、ふじたあさや…

夏休みの宿題(2)

日本の原爆文学〈10〉短篇 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/09メディア: ?この商品を含むブログを見る日本の原爆文学〈11〉短篇 (1983年)作者: 核戦争の危機を訴える文学者の声明署名者出版社…

夏休みの宿題

は以下のとおり。(ホントはもっとあるのだが。)ヒロシマ・ナガサキ (コレクション 戦争×文学)作者: 原民喜,大田洋子,大江健三郎,水上勉,小田実,田口ランディ,林京子,川上宗薫,中山士朗,井上ひさし,井上光晴,美輪明宏,後藤みな子,金在南,青来有一,橋爪健出…

コンラッドとラテンアメリカ文学(『コスタグアナ秘史』読書メモ))

「訳者あとがき」から読む悪い(?)癖がある私。訳者、久野量一さんはこう書いていらっしゃる。 そもそもコンラッドとラテンアメリカ文学というと、ホセ・エウスタシオ・リベラ『大渦』やオラシオ・キローガの一連の短編、あるいはアレホ・カルペンティエル…

「皇統連綿三千年」「民族の純粋性」vs「諸人種雑居の地」(清水春雄ネタ)

Facebookに投稿した記事をそのままこちらに掲載しました。*岐阜からつくバック。清水春雄(1903〜1998or99)の没年確定は今回もできず。ただ、いろいろ収穫はあったので、ちょっとだけ書いておく。いや、もうこれは完全にマニアックな俺得ネタなので、文字…

 アメリカ大使館(文化情報局)の「工作」(1958年頃)

きっと詳細な研究があるのだろうが、それを読むのは今後の宿題(人生2回くらい欲しいです)として、とりあえずは藤井章生『飯田橋泣き笑い編集記』(2004年)について、文化情報局(アメリカ大使館)ネタで気になったところをピックアップする。 ちなみにこ…