拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

中島先生の想い出

1月31日。
1日床に伏せる。だいぶ調子がうpしてきたような。
と思ったら「貴意に添えず」がやってきた。3度目の正直、ならず。*1
2月1日。
半日床に伏せる。
夜、某学会の30周年記念にエッセイをと所望されていたのを思い出し、故・中島顕治さん*2のことを思い出しながら書いた。教育研究科@筑波の面接の時、何をとち狂ったか、「アメリカ文学って(イギリス文学にくらべて)脳天気ですよね」と暴言を吐いて、マジで激怒したのが中島先生だった。結局合格後、American Adam: Innocence, Tragedy and Tradition in the Nineteenth Century (Phoenix Books)のイントロを1学期間で3〜4頁しか読めないというスパルタ講義に出席、いい勉強になりました云々という話。小野功生さんも亡くなったこともあわせて、非常に欝になる。
みんな死ぬ。でも、本は残る・・・というところ位にささやかな希望を持たないと。

『ハック』のアメリカ

『ハック』のアメリカ

魚つりと鯨とりの文学

魚つりと鯨とりの文学

進歩は善か―西洋文明進歩史観の由来と未来

進歩は善か―西洋文明進歩史観の由来と未来

重大な疑問―懐疑的省察録 (叢書・ウニベルシタス)

重大な疑問―懐疑的省察録 (叢書・ウニベルシタス)

クリストファー・ヒル評論集〈1〉十七世紀イギリスの文書と革命 (叢書・ウニベルシタス)

クリストファー・ヒル評論集〈1〉十七世紀イギリスの文書と革命 (叢書・ウニベルシタス)

十七世紀イギリスの民衆と思想―クリストファー・ヒル評論集〈3〉 (叢書・ウニベルシタス)

十七世紀イギリスの民衆と思想―クリストファー・ヒル評論集〈3〉 (叢書・ウニベルシタス)

十七世紀イギリスの急進主義と文学―クリストファー・ヒル評論集〈4〉 (叢書・ウニベルシタス)

十七世紀イギリスの急進主義と文学―クリストファー・ヒル評論集〈4〉 (叢書・ウニベルシタス)

「帝国」化するイギリス―17世紀の商業社会と文化の諸相

「帝国」化するイギリス―17世紀の商業社会と文化の諸相

2月2日。
朝から仕事。頑張るべき人は頑張ってください。
帰宅後、『英文学研究』(支部統合号)が届いていた。これ、私もちょっとだけ「中の人」なプロジェクトなのですが、何と言っても『関東英文学研究』『中部英文学研究』『中国四国英文学研究』『九州英文学研究』をまとめて読めるというのは有り難い、と書いておきます。いろんな研究者がいろんなわけわかんないことを誰かにわからってもらおうとしてコツコツ書いている。そういうわけわかんない同志が全国各地にいるということが手軽に分かる。それだけで心強い。

*1:誤解を招くとイカンので書いておきますが、職場を変えるっていう話ではなく、某研究助成の話であります。もっとけんきうしよっと。

*2:息子さん、中島卓偉さんのファンのブログがあって、顕治さんのことも書いてある。お葬式の時のあの高校生かな?元気にやっているんですね。