拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

(テスト)根室→広島→小樽→岐阜

お盆を利用して約一週間小樽商科大学北海道大学の図書館で調査をしてきたのですが、一番の収穫はホイットマン研究者の清水春雄を「発見」したこと。1903年根室生まれ、中学の教員を20年ほど勤めたあと、広島文理大に入学、木方傭助の元で卒論を執筆。やがて被爆(このことはまだよくわからない)、そして小樽商科大学短期大学部)につとめ、業務の傍ら「Frontier Spirit」について米文学を読み直し「アメリカ」を理解しよう、あるいはホイットマンにおける「死」への客観視(ホイットマンの看護師体験)と身近な存在の死の痛切さ、そしてこれらの相克の克服の議論。「北海道アイデンティティ」の問題と「広島」の問題を研究していた方なのでした。まだ岐阜女子短大時代の論文は読んでいない。著書は取り寄せ中。これは活字にしたいところ。ただ、清水の被爆についての感想は、学生新聞『緑丘』の小さなコラムのインタビュー記事しか見つかっていないのがちょっと厳しい。