拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

父の日

父ではない自分にとって、父の日といえば亡き父のことをぼんやり想うということになるのだが、とにかく夕張での経験を聞いておきたかった。ただ、夕張によい思い出はないとも言っていたので、自らの貧困のこと、特に学力的には問題なかったのに大学に行けなかったことをとても悔やんでいたことについては、たとえ息子であろうと語りたくなかったのかもしれない。どうかなあ、今生きていれば78歳だが、このくらいの歳であれば、さすがに過去のつらいことも淡々と語ってくれたかもなあ。しかしもう父の経験も消えてしまった。やはり文章とか音声記録を残しておくこと、(私であれば)その一助になるような仕事もしていくことは大事かなあとか、そんなことをぼーっと考えている、研究会への出発前の時間。毎年こんなことばかり考えているような気もするが。