拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

第45回原爆文学研究会

2日と3日に名古屋大学で開催された会ですが、私は3日のみ参加して、井伏鱒二『黒い雨』と重松静馬『重松日記』を比較しつつ、重松は寡黙ではなくむしろ演説好きなこと、その内容がなかなかねじれていること、そしてこうしたことが井伏による「日記」の小説化>古典化と関係があるんじゃないかといったような話をしてきました。とにかくこの研究会は私にとって最強のアウェイなので(汗)、お話をさせていただく時はいつも緊張しまくりでして、それは今回も例外ではなかったわけですが、ともあれ2冊を丁寧に読むことができてよかったな、と思っております。3日の発表者のみなさんのお話には刺激を受けまくりで、やっぱり「学び」を怠ってはいかんなと思い返したことでした。