拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『ユリシーズ』と『荒地』

昔読んだ本を引っ張りだしてきての再読。『荒地』初稿からコンラッドへの言及が消えたこと、これ、ベタな言い方にあるが、アフリカ(におけるヨーロッパ植民地主義表象〜イングランドとアフリカとのつながり)の抑圧ということも考えないといかんですよね。そして、このエリオット=パウンドによる脱植民地主義的認識(あるいは植民地の記憶の抑圧)を、例えば1950年代のスティーブン・スペンダーはどう見ていたのか、ということが問題になる。というか問題にしないといかん。>自分
ユリシーズ』は、Gabler版と丸谷・永川・高松訳(集英社文庫)といっしょに、9月の北海道で再読する予定。