拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『とめはねっ!』て結局『赤毛のアン』ものにはならなかったのか(嘆

この『とめはねっ!』はたぶん2011年くらいからほったらかしていて、そういえばどうなったかなと思って金曜日と土曜日で14巻(完結)まとめ読みしたのだが、知らないうちに井上有一『噫横川国民学校』がどーんと出てきたりしていて(以下のULRはネタバレ注意:http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/08/23/164956)、ちょっと驚いた。
通して読んだら望月ちゃんはずっと縁ちゃんにほぼガン飛ばしていて、これがこの子のデフォルトな「デレ」表現なのはワラタ…のはまあ良いとして、縁ちゃん(大江縁(おおえ・ゆかり)君、主人公です)のプリンス・エドワード島で7歳から15歳まで過ごしたという設定は、ほとんど活用されずに終わってしまったようです。英語の授業でAnneの一節を朗読したというエピソードくらいしかなかった…。まあ書道のうんちくや、13巻の井上有一ネタが濃すぎたからしょうがないか。しかしよくできた漫画でありました。
もっとも、私は「およげたいやきくんネタ」などは再度爆笑してしまいまして、とはいえこういう昭和ネタは若い読者はわからんでしょうけれども。