年末年始の読書:天狗党の乱と血盟団事件
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実はこれらの事件はこれまであまり勉強してこなかったのですが、それはとても重要な事件だとはわかっていて、というかつくば市に住んでいるのに「天狗党の乱」を知らないというのはダメなのであって(筑波山で蜂起、土浦藩の真鍋宿などを軍資金徴収の為に焼き討ちした部隊もある)、大変興味もあったのですが、これらの事件は勉強し始めると「戦線を広げすぎ」、というかのめり込んでしまう可能性が高いのはわかっていたので、いわば自重していたのです。
で、「戦線を広げた」結果、スピリチュアリズムに傾倒した浅野和三郎がこれらの事件を引き起こしてきた水戸藩〜茨城県の農村問題に絡んできたことがわかって、これはひょっとすると守備範囲になるのかなとも思ったのでした。
浅野和三郎が生まれた当時の利根川沿岸の村々(源清田村を含めた地域)はコメの生産地であった。幕末期この地域は、天狗党が軍用金を徴発するための“襲撃のターゲット”になっていた。河内町が発行した次の資料に載っている。
河内町史編纂委員会編『図説、河内の歴史』(2003年刊)
河内町史編纂委員会発行の郷土研究誌『かわち、第7号』
(http://1411.cocolog-nifty.com/ks802/2016/06/post-2a4c.html)最終閲覧:2017/01/07
なお、吉村&中島の著書については、やはり天狗党内乱の後(の報復の連鎖)、団員の帰郷(菱沼五郎などの戦後の活動)についての記述が不十分というか欠落していて、そこが非常に物足りなかったのでありました。