拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

The Edward Said Archive

イード追悼のエッセイを書いています。ふと気が付いたのですが、Googleを使ってEdward Saidと入れると、最近までは確かEdward W. Said: A Bibliographyという大変便利なサイトにヒットしていたはずなのですが、さっき検索してみたらThe Edward Said Archiveという情報量たっぷりのサイトがトップに来ていました。やはり大きな批評家だったのだなとあらためて実感。

http://www.edwardsaid.org/

それにしても、'Beginnings,' _Salmagundi_, 1968という論文、本当に難しいし、サイード自身も、しつこく“始まり”を問いつめるのは、これは頭でっかちの作業になりかねないと書いているくらい。でも、こんな異様な論文を書かねばならなかった、当時32歳のサイード(現在の私より若かったんだ・・・)の気持ちは、例えば'Vico: Autodidact and Humanist,' _The Centennial Review_, 1967を読んでいると、だいぶ分かってきたような気がする。