拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

佐野真一『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』文芸春秋社、1996年

ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧 新版』池田香代子訳、みすず書房、2002年

鬱な気分のとき、これを読むのです。

テリー・イーグルトン『テートキーパー イーグルトン半生を語る』滝沢正彦・滝沢みち子訳、大月書店、2004年

倉田稔『小林多喜二伝』論創社、2003年

昔、小樽商大の学生だったころ、倉田さんの授業を受講していたが、こういうお仕事をされているとは全く知らなかった。小林の拓銀行員時代に関する記述が充実しているとのこと、これからじっくり読みたい。

ジェイムス・ジョイス『抄訳 フィネガンズ・ウェイク』宮田恭子編訳、集英社、2004年

柳瀬訳と比較するため購入。でも、これ売れるのかな・・・。

『図書新聞』2683号(6月26日)

この号は小笠原信之『アイヌ共有財産裁判』、堀内光一『アイヌ・モシリ奪回』、供野昭人『北海道開発局とは何か』といった北海道関連文献が紹介されていて、小笠原さんへのインタビューもあり、ちょっとした「北海道特集」になっている。小笠原さんも、アイ…

ゴーティエ『ロマンチスムの誕生 他』渡辺一夫訳、青木書店、1939年

ゴーティエ本には中島健蔵「ロマンチック」についてというエッセイが収録されているので取り寄せた。中島はこの時期すでに一人称と三人称の語りの問題を取り上げていたから、なにかヒントがあるかなと思っている。国会図書館でほじくり返した別の中島本では…

岩上順一『歴史文学論』中央公論社、1942年

Raja Shehadeh, _Strangers in the House: Coming of Age in Occupied Palestine_, Penguin, 2002

サイードの_Humanism and Democratic Criticism_(だったっけ?)で紹介されていたパレスチナ本。父親との関係(葛藤)を通じてのナラティブらしい。

ジョイス『フェネガンズ・ウェイク』Ⅰ〜Ⅳ(全三巻)、ちくま文庫

久しぶりに読もうと思って買ってしまった。興部だのなんだのと北海道の地名も出てくるから授業で使えないかなーと思いつつ、こんなの読ませたら授業評価急降下だろうな・・・。

ロジャー・パルバース著、柴田元幸訳『五行でわかる日本文学−−英日狂演滑稽五行詩』研究社、2004年

ラディカルな何かを感じることができるだろうかと思って即買い。私費購入。

鵜飼哲『応答する力−−来るべき言葉たちへ』青土社、2003年

前著の『抵抗への招待』(みすず書房)も熟読させていただいたので、この本も楽しみです。というか、気合いをいれて、刺激を受け、activeにならなければならぬ。これは校費購入。 ほぼ読了。基本的な姿勢は以下の引用文に尽きると思う。ブッシュ流の無茶苦茶…

藤臣柊子『人生とはなんだ』シリーズ全4巻(祥伝社)

この人の脳みそ系やけくそまんがが気に入って、一気買いして読んでいるのですが、やっぱり人間というのは進歩するのだなあとしみじみ思います。線の表現力が10年間で圧倒的に進歩しているのがわかります。

エドワード・W・サイード『戦争とプロパガンダ』1〜4、みすず書房

中野真紀子さんのサイトで読んだつもりになっていたのだけれど、やっぱり全部買わなきゃと思い、どかっと買いました。第2巻「この先を考える」から 唯一の超大国が支配する世界においては、その超大国を熟知し深い知識を獲得することなしには、政治的に機能…