拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

1999-01-01から1年間の記事一覧

BSE

今日のAsahi.com曰く、 厚生省の中央薬事審議会の特別部会はこのほど、狂牛病に由来するとみられる新型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の感染を防ぐため、1980年から96年までに通算6カ月以上英国に滞在した人からの献血を受け付けないことを決めた。献血…

名古屋

弟が名古屋の女性と結婚することになり、父親代わりということで結納につきあってきた。名古屋というとよくテレビで報道されるようにもの凄い結納や結婚式のことをお考えになるかもしれないが、あれは「札幌の大通公園には熊がでる」(とまでは言わないか?…

寒い

寒い。マイナス11度ってのはきつい。明日はマイナス15度位になるようだ。 ところで、研究費で買ったソーテックのパソコンが届いた。ペンティアムⅢ500メガ、メモリーは256メガ、HD18ギガ、さすがに快適である。もうペンティアムⅢ733メガが出回っているけどね…

ベネディクト・アンダーソン来日

岡山のNさんからのメールによると、来年ベネディクト・アンダーソン!が来日するそうだ。法政大学の川村湊さんが研究会をやっていて、そこで呼ぶということらしい。うおおぉ。これは石にかじりついても論文を書かねばなあ。お蔵入りの岡倉論を練り直すか。で…

雑談

昨晩は結構強い雨が降っていたが、今朝は見事な「十勝晴れ」。非常に気持ちがいい。今日は授業は4限なので、それまで洗濯とイーグルトンをやる暇がある。 久しぶりに朝のテレビを見るが、「お受験」の悲劇ばかり。今時「お受験」なって言っているバカたれが…

教職研究会@商大

先週の土曜日、小樽商科大学に行って来た。教職研究会というのがあって、9年ぶりに参加してきたのである。いろいろな人に会えて元気がでたが、元気が出なかったニュースもある。北海道の教職採用試験なのだが、これが今は倍率14倍とか。札幌市になると50倍近…

畜コンと畜魂

今日も「畜コン」なのか「ゼミ終了後打ち上げコンパ(毎週末)」なのか分からないが、二階の廊下には焼き肉らしき匂いが漂い、学生の叫びが聞こえてくる。僕も10数年前、小樽商大のESAでは相当狼藉を働いた、というかゲロばかり吐いてのであり、今僕の研究室…

『佐藤君と柴田君』

火曜日、水曜日は授業がない。久しぶりにのんびりした朝だった。掃除・洗濯してから学校に行くと、事務のKさんから「畜大だより」に掲載する自己紹介の文章の締め切り過ぎているよ、書類も書いてね等々仕事の嵐。やっと原稿を書き上げるともう外は暗い。し…

祝3000ヒット!

ふとホームページのカウンターを見ると、なんと三千を超えている!!!*1皆さん、本当にどうもありがとうございます。 土日は札幌で「表象文化論」の仕込みである。一杯飲みたいけれど、暇も気力もない。 *1:このころはまだ電話で接続していた人が多かったの…

ネパールで化石発掘

仏事等いろいろあるので札幌/帯広を往復している。今朝札幌から帰ってきて、帯広駅前の長崎屋で買い物等を済ませたあと、いつもの十勝バスに乗った。乗客は三人。やがて、私一人になった。これじゃ赤字だろう。一時間一本のバスの運命も危ない。仕事を済ま…

三浦綾子さん死去、他

関東ではどうだかしらないが、今北海道では三浦綾子さん死去のニュースで一色である(というのは誇張かもしれないが、NHKはかなり気合いを入れて報道している)。僕は『塩狩峠』を高校生の時に読んだ記憶がある。当時は遠藤周作にはまっていたので、三浦さん…

ソンタグ、他

お隣の渡邊先生のホームページを見ると、「朝は鳥の啼く声で目が覚める」とある。嘘だろうと思っていたら、本当である。各部屋に換気口があるが、そこにたぶん雀がやってきて、がさがさやっている。案外うるさい。まだ聖フランチェスコのようには悟りきれな…

Animal Liberation

帯広畜産大学に赴任してようやく一週間。教育と研究の両立、ではない。生活と教育が両立するかどうかで苦闘が続いている。 せっかく畜大に来たのだから「アニマル・ライト」を勉強しようと思い立ち、早速この分野の古典的名著、Peter Singer, Animal Liberat…

田舎は懐かしい

「畜大農場前」から市役所行きのバスにのる。オジサンが一人乗っていた。帰りにもバスを使った。すると、そのオジサンに再会した。ふと気がつくと、相当な高齢者ばかり。お年寄り同士の会話を聴いていると、なんとそのオジサンは88歳のお爺さんだった。話…

orz

表象文化論の授業開始。ある程度準備していたが、やはり大変。理系大学でこういう授業をやることの困難さを骨身に染みて分かっていなかった。半年間、学生さんに鍛えてもらいます。 空が異様なまでに広い。満点の★☆★である。ただし猛烈に寒い。

表象文化論

明日から「表象文化論」の授業。準備に苦労する。畜大図書館にはフーコーの翻訳がない。前任者のTさんが購入した仏語の原書はあるが、これは授業で使えない。困るだろうなと思っていたが、実際困っている。 閑話休題。So-netのアクセスポイントは帯広にもあ…

『フェミニズムが問う仏教』

来月四日からの授業で使う教材を物色しに、池袋のジュンク堂に行ってきた。結局、期待していた書籍はあまりなかった。しょうがないので、適当に本棚を見ていると、源淳子『フェミニズムが問う仏教――強権に収奪された自然と母性』(三一書房、1997)を発見し…

『プリミティブへの情熱』

Rey Chow(周蕾), Primitive Passionsの翻訳、『プリミティブへの情熱』(青土社、1999年)。すでに多くの周蕾ファンがむさぼり読んでいるのだろうが、私もその一人。やはり刺激的である。プリミティヴへの情熱―中国・女性・映画作者: レイチョウ,本橋哲也,…

クレオリテについて

個人的には激動の一週間であった。*1 昨日、ある思想系の研究会主催の「クレオール」と「ポストコロニアリズム」をめぐるシンポに参加した。『無為のクレオール』の大杉さんによれば「ポストコロニアリズムの総本山」とでもいうべき顔ぶれであった。僕も刺激…

『恋愛小説のレトリック』

先週、SJ大学のMさんから、工藤庸子『恋愛小説のレトリック――『ボヴァリー夫人』を読む』(東京大学出版会、1998)はいいよと奨められたので、早速読んでみた。恋愛小説のレトリック―『ボヴァリー夫人』を読む (Liberal arts)作者: 工藤庸子出版社/メーカー:…

マルクスから英文学へ

上野千鶴子さんがフェミニズムを選んだように、英文学を選んだ英文学者はいるのだろうか。マルクス・エンゲルス著、マルクス・レーニン主義研究所訳『マルクス エンゲルス 文学・芸術論』(国民文庫20、大月書店、1955; 1988)の末尾に「付録」があって、ポ…

立岩&上野

札幌に帰省したので、話題のマイカル小樽に行く。なるほど巨大であるが、巨大過ぎて買い物を楽しめない。三年程度で倒産しないことを祈るのみ。そのマイカルの一角にビブロスなる本屋があったので、立岩真也『私的所有論』(勁草書房、1997)を購入。私…

『帝国意識の解剖学』

北川勝彦・平田雅博編『帝国意識の解剖学』(世界思想社、1999)を購入。帝国意識の解剖学 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 北川勝彦,平田雅博出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 1999/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る第六章…

ナチカル

東大助手の佐藤卓己さんの論文を見つけた。その最初だけ、引用する。 ナチ・第3帝国・ヒトラー・ゲッベルス,そのいずれからも連想される言葉は「宣伝」である。総統ヒトラーと宣伝大臣ゲッベルスがドイツ国民を戦争に『駆り立てた』技術は神話化され,今日…

米須興文『文学作品の誕生』

昨日書いた文章中、①下劣なひがみ根性丸出しの文章があり、これは北海道における観光という重要な問題に触れているとは思うけれども、具体的な事例ではなくて「観光客」という一般化をやってしまった。削除します。②「どうして多くの人は〔サイードを読んで…

湊千尋、ピーター・ゲイ、『ゲバラ』

札幌では港千尋『映像論ー〈光の世紀〉から〈記憶の世紀〉へ』(日本放送出版協会、1998)、ピーター・ゲイ『ワイマール文化』(みすず書房、1999)、パコ・イグナシオ・タイボⅡ他著『ゲバラ コンゴ戦記1965』(現代企画室、1999)を購入。ゲバラ コンゴ…

安田敏朗『帝国日本の言語編制』

安田敏朗『帝国日本の言語編制』(世織書房)。 某研究会で安田敏明『帝国日本の言語編制』を取り上げるため、昨日読んだのですが、正直なところ、イ・ヨンスク『「国語」という思想』を読んだあとだけに、新味がない。新味がなくてもいいんですが、イさんの…

『驚異と占有』

先週、恥ずかしながら、初めてグリーンブラット『驚異と占有』を荒木訳で読んだのですが、やはりインスパイアされます。驚異と占有―新世界の驚き作者: S.グリーンブラット,Stephen Greenblatt,荒木正純出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1994/04メディア: …

『ゴールドラッシュ』読了

すっかり忘れていたけど、柳美里『ゴールドラッシュ』読了。 大手パチンコ店の店主がその息子に殺害される。この息子(14歳)と、兄と姉がいる。兄は知能に障害があり、姉は援助交際に走る。「少年」は月50万を平気で使い、スピードをやり、不登校で、女…

Exterminate All the Brutes

「日本の『闇の奥』」という論文がもうすぐ活字になるんですけど、その冒頭でSven Lindqvist, 'Exterminate All the Brutes' (London: Granta Books, 1996)というスウェーデン人の旅行記作家の本を引用しました。Exterminate All the Brutes作者: Sven Lindq…