拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2002-02-01から1ヶ月間の記事一覧

疲労

例年この時期は忙しいのだが、今年は本当は体の心まで疲れた。論文執筆も同時にやっていたからだろう。それなりに努力したおかげでどうやら中島&RLS論にもメドがついたと思っていたら、そうもいかなくなってきたようだ。私の論文の議論の一歩手前まで来…

阿部知二とスティーブンソン

河上徹太郎他、竹内好『近代の超克』(冨山房〔冨山房百科文庫〕、1999年)。論文で『文学界』ネタを間接的にしろ扱うので読んだ。「近代の超克?何をたわけたことを言っているんだ」とごく真っ当なことを言っている中村光夫は悪くないと思ったので、『中村…

『英語青年』を読む

バーバと中島に疲れたのでちょっと休憩。 『英語青年』2月号、"Eigo Club"の神尾美津雄「ロマン主義へのレイト・カマーによる『アルパイン・フラヌール』の擁護」の最終段落に賛同し、自己反省し、そして一抹の不満を覚えた。「わたくしのおもうところは、文…

バーバ、難しいよバーバ

今日からHomi Bhabha, The Location of Culture (1995)に収録されている'Of Mimicry and Man: The ambivalence of colonial discourse'を精読する。The Location of Culture (Routledge Classics)作者: Homi K. Bhabha出版社/メーカー: Routledge発売日: 200…

『ナショナリティの脱構築』

酒井直樹、ブレット・ド・バリー、伊豫谷登士翁編『ナショナリティの脱構築』(柏書房、1996年)から、酒井による「序論」の抜粋。 「われわれ日本人」という強烈な思い込みを持つ人々がしばしば、「外人」恐怖症に悩む外国経験のある人々であるのはここから…

『〈ゆらぎ〉の日本文学』

小森陽一『〈ゆらぎ〉の日本文学』(NHKブックス、1998年)の第八章「自己と他者の〈ゆらぎ〉――中島敦の植民地体験」は一応読んでおかなければならないと思って、この本を購入しておいた。「ゆらぎ」の日本文学 (NHKブックス)作者: 小森陽一出版社/メーカー:…

論文の推敲に行き詰まる。うすうす気づいていたのに抑圧していた事実、要するに資料の読み込みが足りなかったという事実が重くのしかかる。はやく論文の形にしたいと焦るあまり、ひたすら弥縫策に走っていた。こういういいかげんなことではダメだ。木村一信…

Dreams of Difference

もう二月。はやいね。と思う反面、とっとと二月なんぞ過ぎ去ってくれという気持ちもある。今日、帯広の中心部ではマイナス18℃。私の官舎附近ではまずマイナス25℃近かっただろう。勘弁してくれよ。/中島&スティーブンスン論の推敲というか書き直し(いつも…