Dreams of Difference
もう二月。はやいね。と思う反面、とっとと二月なんぞ過ぎ去ってくれという気持ちもある。今日、帯広の中心部ではマイナス18℃。私の官舎附近ではまずマイナス25℃近かっただろう。勘弁してくれよ。/中島&スティーブンスン論の推敲というか書き直し(いつものことだ)に手間取り、寒いし、鬱になったので、ちょっと逃避。
午前中、ケヴィン・マイケル・ドーク『日本浪漫派とナショナリズム』(柏書房、1999年)が届いた。まだ読んでいないのだが、この本の原題が"Dreams of Difference"だと知って、「そうそうそうなんだよなあ」と深く納得した。ヴァレリーを西欧文明批判者として祭り上げ、西欧植民地主義を批判するスティーブンスンを主人公とする小説を賛美し、西欧(植民地主義)と日本(植民地主義)の違いを強調した人たち――『文学界』グループ――のやっていたことを、一言で要約されてしまった。それにしても、「差異の夢想」に対する「(西欧と日本の)類似性」についての議論がもっと盛んにならないものか。
- 作者: ケヴィン・マイケルドーク,Kevin Michael Doak,小林宜子
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る