2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧
内容的に特記すべきことはないけれど、富山氏の「解説 渦をつくる、そして中心に」を読むと、この訳書が英文学者ではなく若手のアイルランド史研究者の手になる物であることへの富山氏の期待のありようを考えてしまう。
筑波出身の同世代の仕事。これから読みます。
タイトル通りの本でして、渡辺一夫の現代版という気もします。歴史と主体の関係(前者の後者に対する圧倒的な力と後者の無力)はヴィーコに寄りながらクリアして、その実践としてアウエルバッハ的文献学を賞揚するという、サイード読者ならおなじみの議論が…
さらさらと読んでいる。自分でもこういう博論を書いてしまったので、強い既視感があって、をっ!とひっかかるところがあまりない。あえて言うと鈴木登美論文で、マシュー・アーノルド流の文学(文化)理論が坪内逍遥『小説神髄』(1885年)のバックにあ…
「週刊文春」の連載書評をまとめたもの。札幌から帯広へ向かうスーパーおおぞらに乗りながら読んだ。をを!という本の書評が無かった。残念。 池澤さんが「オリエンタリズム」と批判されるのを覚悟でバリ島なんかを書くのはわかっていたが、小説を書くのには…