2004-05-27から1日間の記事一覧
内容的に特記すべきことはないけれど、富山氏の「解説 渦をつくる、そして中心に」を読むと、この訳書が英文学者ではなく若手のアイルランド史研究者の手になる物であることへの富山氏の期待のありようを考えてしまう。
筑波出身の同世代の仕事。これから読みます。
タイトル通りの本でして、渡辺一夫の現代版という気もします。歴史と主体の関係(前者の後者に対する圧倒的な力と後者の無力)はヴィーコに寄りながらクリアして、その実践としてアウエルバッハ的文献学を賞揚するという、サイード読者ならおなじみの議論が…