拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中野本、届き始める

中野好夫関係本がボチボチ届き始める。 しかし夜読むのはしばらくのあいだは『ディクテ』なのだ。

本橋哲也『ポストコロニアリズム』(岩波新書、2005年)

古本で入手。 本橋さん、ごめんなさい・・・と書きつつも、これはある意味かなり売れている証拠であるのかも。

ビートルズからスティーヴィー・ワンダーへ(そしてたぶんギャングスタ・ラップ(死語)へ)

明日の授業準備のためにスティーヴィー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』(1976年)のメイキング・ビデオを観ていたら、ビートルズ「エリナー・リグビー」がスティービーの「楽園の彼方に」(微妙な邦題だ)の元ネタなのだと彼自身が発言していてちょ…

『ディクテ』を読み続ける

池内さんの翻訳と酒井さんの論文を傍らに、ペーパーバックを読み続ける(3回目?)。新田啓子さんの論文はちょっと後回し。 酒井さんによって、すでに15年近くまえに、このテクストがinter-nationalな対−形象化に収まらない何者かであると同時に、日本の…

口頭発表準備開始

3月19〜21日に筑波で"English Studies Relocated In New Asias"という小規模な国際会議が行われるのだが、19日、40分しゃべることになった。 いろいろ考えたのだが、中野好夫ネタはまだ資料調査が全然足りない。戦前と戦時中の中野のwritingsを全部…

ビートルズは素晴らしい、当たり前だが

DVD5本、計11時間、夕食後に堪能しました。 リンゴのドラムが素晴らしいこと。 ジョージの曲「タックスマン」はやはり無茶苦茶カッコイイということ。 以上2点が確認できただけでもお腹一杯大満足。

余裕で−20度だぜ

というわけで、今日は道北(旭川あたり)では−30度を超えたようで、いよいよ寒さのピークです。わが畜大のキャンパスも、道路の雪がキュッキュッと鳴ります。 寒いけれど、身が引き締まります。 さて、携帯を新機種に変えたので、写メールのテストです。 …

ミレニアム・マンボ

侯孝賢監督『ミレニアム・マンボ』(2001年)に夕張が出ているという情報を佐野さん@ポストコロニアルニュースで知ったので、さっそくDVDを観た。http://blog.livedoor.jp/yisang/archives/10728954.html 台湾人を父に、日本人を母に持つ夕張生まれ…

『北の零年』

観てきました。 トヨエツかっこよかったな(最後は石川五右衛門@ルパン入っていたけれど)・・・。 サユリ様と石原さとみでは「親子関係」には見えなかったな。もう10年はやく制作されていたら・・・。 馬上から怒鳴りつける悪い役人を観た観客数名、「あ…

F原助成×、左翼の本

去年のHさんの論文と比べると、やっぱり論述は雑だし、テーマがテーマだし、仕方ないか。 あーでもこれで自腹で出版か。 今の博論が本になっても、まだ文章は書きたい。本を出したい。 またコツコツ貯金するか。 * ずーいぶん前に注文(@アマゾン)したド…

カーペンターズとジョニ・ミッチェルのDVD

前者はRemembering the Carpentersというもので、英語の授業ネタ探しに観たのだった。1968年のDick Carpeters Trio名義での'Dancing in the Streets'でドラムをばしばしたたきながら歌う彼女の笑顔のnaturalなこと。あれは営業スマイルではない。 それと…

Edward Said: Continuing the Conversation (Edited by Homi Bhabha and W.J.T.Mitchell)

これは全国のサイードヲタ(含齋藤)はなめるように読まなければならん。 執筆陣もかなり凄い。 W.J.T.Mitchell, 'Edward Said: COntinuing the Conversation' Homi Bhabha, 'Adagio' Lila Abu-Lughod, 'About Politics, Palestine, and Friendship: A Lette…

Jaco Pastrius, _Live In Montreal_, 1982; 2000

表題のライブをDVDで見た。 今自分なりに'Donna Lee'を練習しているから、ホンモノの演奏を久々に見ると本当にぶったまげてしまう。指の動きと正確さはやはり神だ。 でも、ベース・ソロは正直いただけない。マンネリだ。 それにくらべて、ベースが突出し…

特集:フリーターとは誰か

渋谷望「万国のミドルクラス諸君、団結せよ」よりは田崎英明さんの非常勤講師論が面白かった、というか頭にきた。 (渋谷さんの論文はタイトルだけ読んでジュリアン(←ジョルジュだよ、アフォだorz)・ソレルの批判的読みかと妄想したが、酒井さんの「万国の…

寒冷地はつらいよ

特に事務の方々は。 何事もなく、うまくいきますように。 さて、仕事だ。

藤原潤子「現代ロシアにおける呪術の語り──エネルギー、バイオフィールド、インフォメーション、コード、プログラム」、『スラブ研究』51号、北大スラ研

http://src-home.slav.hokudai.ac.jp/publictn/51/fujiwara_note.pdf 先日ここのブログで常温核融合がどうたらと話題になったのだが、スラ研のHPをちょっとみたら表題のような論文があった。東北大学の研究員の方のようだが、もし日本&ロシアの「常温核融…

佐藤卓己編『ヒトラーの呪縛』(飛鳥新社、2000年)

情報量が多くてざっと読んだだけだが、かなり笑わせてもらった。 (飛鳥新社から出ているというところも泣き笑い。) (1)収容所陵辱モノというジャンルの映画があるようで、それらがビデオ屋で借りることができること、それらについて担当者が一生懸命(…

渡辺香津美『Mo' Bop』(2003年)

ベターデイズ時代のボックスを聞き直したので、バカテクベーシスト、リチャード・ボナとヘルナンデスという上手いドラマー(この人は知らない)とのトリオのCDを聴いている。 ボナさん、昔のジョージ・ベンソンのように、ベースを弾きながらスキャット・ヴ…

中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』(集英社新書、2004年)

民衆史の立場から中世古書を「鈍牛」のように読んでいた網野さんが、68年のエンプラ入港阻止闘争での学生の投石を見て「飛礫」の伝統に思い至り・・・というところはホントかなと思いつつ、面白い。 中沢さんが網野さんの「愚直さ」、その「愚直」を突き抜…

ゆうきまさみは北海道の倶知安(くっちゃん)町出身

だったのだそうだ。 あそこはド田舎だからなー(ただし札幌へのアクセスは悪くない・・・900メートル近い中山峠を越えて1時間半だが、これは道東基準では「アクセスは悪くない」になる)、少ない情報(たぶん少年漫画誌だろう)で妄想をたくましくしてい…

梨木香歩『ぐるりのこと』(新潮社、2004年)

9・11以降(たとえば一時期の岡真理さんのように)「文学」がダメダメに思えて凹んでいる時に読むべき本か。 唐突に、19世紀は宗教×、文学の発明、というイーグルトンの公式を思い出した。梨木さんは文学(というより「物語」)を信じようとしているの…

馬場伸彦編『ロボットの文化誌』(森話社、2004年)

ブックガイドがためになった。 上野俊哉『虹のメタルスーツ――アニメという戦場』(紀伊国屋書店、1998年)の存在を(いまさら)知ったので、すぐにアマゾンで注文。 上野さんのディアスポラ論は読んでいたが、98年頃といえば毎日毎日〈英文学〉してい…

パトレイバー旧OVA×

でした、私には。 正月再読したマンガ版はずいぶん面白かったんだがなあ。 道警の不祥事で盛り上がっている北海道では、警察がひとまず正義の味方というこのOVAを嬉々として観るのがつらいということなのか。 閑話休題。 マンガ版を読んでいて、泉野明の…

オタクの感覚

正月休みはコンラッド『密偵』(1907年)の土岐訳(素晴らしい)を読み、コンラッドって変態だなと再認識。そこがいいのだが、時に反吐もでる。 そのあと、ゆうきまさみの作品を結構読んだ。『究極超人あ〜る』(正直つまらん&萌えマンガなのだろう)。…

T52援龍

http://www.enryu.jp/index.html

英文学・比較文学@台北帝大

タイトルの通りの問題系が、このブログをご覧の方にはおなじみの佐野正人さんの手によってelaborateされている。 とりあえずここをチェック。 http://www.magicalweb.to/~msano/2005/yanohoujin.htm

スーザン・ソンタグの死去

昨年末から昨日まで札幌の実家でPCなしの環境で過ごしていたので知らなかったのだが、ソンタグが亡くなっていたのだった。 1995年に『批評空間』でソンタグ・柄谷・浅田の対談を翻訳してから、この人の著作や発言には時に(コソボ空爆の時など特に)違…