拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

Animal Liberation

帯広畜産大学に赴任してようやく一週間。教育と研究の両立、ではない。生活と教育が両立するかどうかで苦闘が続いている。
せっかく畜大に来たのだから「アニマル・ライト」を勉強しようと思い立ち、早速この分野の古典的名著、Peter Singer, Animal Liberation (1975)とIn Defence of Animals (1986)を読み始めている。

Animal Liberation

Animal Liberation

シンガーの主張の典拠はベンサムらしい。案外面白い。というか、マジで考え込んでしまう。(人種)差別がダメならば、「種別」もダメだろうという論理。あなたは論理的に反駁できますか?
しかし、「畜大牛乳」が生協にあり、実験動物の霊を弔う「畜魂碑」の前で盛大に焼き肉を喰らう「畜コン」が行われる環境で、ピーター・シンガーなんか読んでいいんだろうか。