拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

大熊栄『サルマン・ルシュディの文学──「複合自我」表象をめぐって』人文書院、2004

五十嵐先生の事件の前からラシュディ(という表記になれているもので・・・)を読み続けてきた、筑波大で教鞭をとる著者の博士論文(@筑波大学)が元になった本格的ラシュディ論。とにかくこの本がブレークスルーになって、ラシュディの小説やエッセイ(特にImaginary Homelands)の翻訳が出ることを期待したいし、私もできることなら一役買いたいと思う。

アラファト議長が「昏睡」「危篤」等々の情報がメディアで流れる。もうサイードのコメントを読むこともできないのだった。