『青猫』を読んで、石川も読む
学生が萩原(「朔太郎」とか「漱石」という表記は嫌なので「萩原」「夏目」と表記したい)『青猫』所収の「輪廻と転生」でレポートを書くというので、今朝早く起きて読み始めた。
- 作者: 萩原朔太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/04/01
- メディア: 文庫
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恥ずかしながら萩原の詩集を読み通したのはこれがはじめてで、ボードレールとマラルメを一生懸命読んで「日本語」の「自由詩」を確立しようと苦悩、いや「憂鬱」する詩人の格闘に、かなり素直に感動した。
ただし。
どうしてここまで「日本語」にこだわるのか。"Hagiwara-Sakutaro"と署名している萩原、いっそのこと漢字・ひらかな・カタカナを捨てて、横書きローマ字+フランス語の挿入という実験をやってみて、それをフランス(語圏)に持って行くという発想は浮かばなかったのか・・・と、当時の帝大出身者が抱えていた「ふらんす」の大きさと重さを考えず、つぶやいてみる。
- 作者: 石川啄木,桑原武夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1977/09/16
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けっこうマジで考えている。