拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

博論公聴会を終えて

台湾で日本語を教えているU氏は「三種の神器」と『平家物語』について。酒井直樹『過去の声』を意識しているという発言に私も何かいおうと思ったが、いかんせん『平家物語』についての専門知識がないのでひたすら拝聴。緻密な論文。
筑波の外国語センターで非常勤をされているO氏は、江戸〜明治期における英文法用語の問題を、国会図書館や筑波大図書館に所蔵されている古い文法書(オランダ語、英語、ドイツ語)をほぼすべて網羅して調査しまくった超大著。正直反応できなかった。
ポール・ボウルズ英語圏文学というタイトルで〈移動〉と〈マグレブ〉について語ったT氏。副査の私など「あ、これ使える」というおいしいネタを豊富に提供してくれた。
というわけで、7時間以上におよぶ公聴会は無事終わり、どんちゃんさわぎの忘年会になだれ込んだのでした。