拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

景気のいい話

3億円くらいあればとっとと仕事を辞めるわけなのですが、そうもいかない・・・というわけで、淡々と「機械」として業務をこなす。
とはいえ、教師としては景気のいい話はあった。先週水曜日は9本の卒論口頭試問をやり(司会だったので全部聞いた)、今週は博論最終審査会議があったのだが、たとえば一年前とか半年前だったらもう箸にも棒にもかからないようなものを書いていた学生が、教員や友人や先輩などの助力と、もちろん本人のがんばりで、がぁぁぁーっとのびてきて、相当すぐれた論文を書いてしまうという、その現場に居合わせることは、やはりいいものだと思います。人間って凄いですな。

お年玉

権力、政治、文化(上) エドワード・W・サイード発言集成

権力、政治、文化(上) エドワード・W・サイード発言集成

権力、政治、文化(下) エドワード・W・サイード発言集成

権力、政治、文化(下) エドワード・W・サイード発言集成

Sさんからご恵贈いただきました。読んでいないインタビューもたくさん訳されていますね。サイードさんを授業で取り上げたくてしょうがない私にとっては便利な二冊です。学生にいきなり論文を読ませると、やっぱり難しいみたいなんですが、インタビューなら入りやすい、ということもあるようですので。
ま、学部の授業でサイードさんをやるっというのがそもそも無理なのでは?という疑問もあるのですが。