拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

無題(西東のHPの最初の記事)

今こうしてHPを作成するため、先ほど筑波大学書籍部(丸善です)に行って、HP作成入門書を数冊立ち読みしたのですが、難しい!雑誌Yahoo! Japan三月号の「週末でできるホームページ」なる特集記事の方がずっとわかりやすい。

ポストコロニアル批評というのが流行っている。英文学テクストの中に西欧植民地主義(表象)を読みとり、批判する・・・ということではない、と思う。誰に向かって、どこから批判するのかを考える必要がある。最近の僕の論文は、すべて<誰に向かって、どこから>を巡る試行錯誤だった。K氏によればサイード『文化と帝国主義』(みすず書房)はこの問題に答えているとのこと。そうかもしれない。そうにちがいない。

大江健三郎ノーベル賞をとったとき、『国文学』かなんかの特集号で柄谷行人との対談があって、そこで大江が主張するambiguityをambivalenceと対置させて語っていたけれど、あれ大事だと思いますね。あそこで出てきた議論をHomi K. Bhabha, 'The Other Question' (1984)なんかと絡めて論じてもいいんじゃないか。案外もう誰かがやっていたりして。やっていそうな気がするなあ。