拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

レッチリ&U2・・・メタリカとイラク戦争

昨晩、レッチリU2のライブDVDをぶっ通しで観た。前者は2003年、後者は2001年、どちらもアイルランドのSlane Castleでのライブである。
どちらももう大御所だなとしみじみ。レッチリを最初に聴いたのは15年位前か、そのころはこんなに長続きしているとは全然思わず。ひたすらFleaは上手いな、というかスラップでバキバキ弾いていたころと比べるとレベルが違うなあと感じる。スティングレーではなくて、フェンダーテレキャス・ベース改みたいなベースを使っているし。
U2のライブには、「ボノって老けたな〜」と嘆息。しかも(あまりファンではないのにもかかわらず)ほとんどの曲を知っているし。
ところで、84年の'The Unforgettable Fire'のメイキング映像が特典として入っていたので夜中ボケーっと観ていたが、若いなあ。ブライアン・イーノも元気元気。やっぱり私の頭の中のU2って、こういう若者のロック野郎だよ。

さ、天気の悪い土曜日、1年ぶりに研究室の掃除でもするか。

掃除中。
なぜ昨日レッチリU2のDVDを観たのかといえば、以下のニュースを知ったから(なのか?)

2004年11月25日(木)
メタリカイラク米軍のへヴィメタ攻撃にコメント(BARKS)
イラクのフルージャで米軍の総攻撃がはじまった。

米軍はへヴィメタル/ハードロックを“武器”として使用している。使われているのは主にメタリカAC/DC、ガンズ・アンド・ローゼス、レッド・ツエッペリン、ジミ・ヘンドリックスといったアーティストの楽曲だ。BBCはこれについて「効果あり」との米兵の声を報じている。また、メタリカのジェイムス・ヘットフィールドが先週、米NPRラジオの番組『Fresh Air』に出演し、こうした使い方についてコメントした。
彼は米軍から許可を求められたことはなく、また印税も入らないが「文化の違いから攻撃の道具になる」とし、「歌詞は表現手段の一つで、自らの狂気を表現するための自由。イラクの人々が自由の味を知らないなら、これで体験してもらえればうれしい」と司会者のテリー・グロスに語った。
また、彼の曲が“拷問”になることについて、イラク人だけでなくすでにメタル・ファンの「両親や妻を苦しめている」と皮肉混じりのジョークで答えた。
しかし、次に真剣な口調で「本当の理由は分かっている。この類の音楽には妥協がないんだ。まったく容赦しない……デス・メタルを12時間ぶっ通しで聞いたら、俺だって頭がおかしくなる。相手の知りたい情報を何でも教えてしまうだろう」と話している。
戦闘では、AC/DCのアルバム『Black in Black』('80年)収録の「Hell's Bell」や「Shoot To Thrill」、メタリカの「Enter Sandman」がよく使われているという。
T.Kimura
メタリカに関する更なる情報はこちら
http://www.barks.jp/artist/?id=1017874
[BARKS 2004年11月24日]

以上、http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/barks/20041125/lauent007.htmlより引用。
ベトナムの時も湾岸の時も米兵はツェッペリンやメタルを聴きながら戦争やっていたわけで別に驚きはないのだが、メタリカもAC/DCも好きな私はやっぱり悲しい。でも確かに歌詞もサウンドもナニだからな・・・。(でもジョン・ダン好きな英文学者はメタリカ聴くよね?ネタとして。http://www.songmeanings.net/lyric.php?lid=10225
・・・というわけで、U2を聴き、レッチリの"The Power of Equality"とか聴いていたのだった。

追記(11/28):'Enter Sandman'はある意味で湾岸戦争'Desert Storm'作戦のテーマ曲みたいなものと受け止められたわけだが、↑の掲示板を見ると、'For Whom the Bell Tolls'という曲に込められた意味に想いをはせた人もいたわけで、つまりはメタリカ=戦争万歳ではないことを書いておきたい。もちろんメタリカU2とは違うのだが。