拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

知床とアイヌ

アイヌ民族参画、IUCN「考慮」 知床・世界遺産登録
 世界自然遺産を目指す知床についてアイヌ民族差別是正などに取り組む団体が、自然保護にアイヌ民族の思想を生かすよう、遺産登録の審査機関「国際自然保護連合」(IUCN)に求めたところ、担当者から「考慮する」との返書が送られてきたことが分かった。
 IUCNが少数民族の存在に配慮をみせたとみられる。遺産登録の可否には影響しないが、登録後に知床とアイヌ民族とのかかわりが課題として浮上する可能性もある。
 働きかけたのは、「少数民族懇談会」(事務局・札幌市)。同会はIUCNのデビッド・シェパード保護地域事業部長あてに昨年末、書簡を出した。同部長から1月下旬に、「(ユネスコに提出する)報告書の準備に関して、申し込みを考慮する」との返書が届いた。
報告書の中で、知床に残るアイヌ民族の遺跡の保存問題や、アイヌ民族のガイドの育成問題などが掲載される可能性がある。
 環境省などがまとめた知床の管理計画にはアイヌ民族は関与できていなかった。 (03/08 10:01)

http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200503070593.htmlより引用
これはかなり大事なことだと思う。「ガイアツ」でもなんでもいいから、アイヌ民族と知床、あるいはアイヌモシリとの関わりを公的な形で確認していくのが大事だ。
外務省は(田中真紀子大臣の時は露骨だったが)巧妙にこの問題を避けようとしている節があるようだから。
まあ、オーストラリアのアボリジニ土地返還運動なんかを見ていれば、外務の担当者の腰が引けるのは理解できなくもないのだが。
でも、これは大事なことだから、一歩一歩やらなくちゃ。利権に絡め取られないように、個人でできることを。