『始まりの現象』再読
- 作者: エドワード・W.サイード,Edward W. Said,山形和美,小林昌夫
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 1992/02
- メディア: 単行本
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新年度の授業ではサイードの話をすることにしたのだが、いきなり
Beginnings: Intention and Method
- 作者: Edward W. Said
- 出版社/メーカー: Columbia Univ Pr
- 発売日: 2004/09/01
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(ん?この英語版は私が線を引いたりメモを貼ったりした青表紙のコロンビア大学版とは違うな。サイード死後に何かあたらしい序文でもついて再版が出たのかな。)
1960年代のフランス現代思想+ヴィーコを強引に読みつつ、博論から一歩を進めようとしているサイードは、この本には感じられないな、というのが読後感。
最初英語で読んだときには「これが人文系電波本というものか(当時は「電波」などという言葉はなかったが)と感じたものだが、ずいぶんペンのインフレを抑制している感じを受けた。
というか、これはこの山形・小林訳の特徴なのかも。
以前『英語青年』に追悼論文を書いたときに読んだ初期論文の方が荒削りでいいなとか、こういう感じ方をする私は(かつてZepのブートを買いまくったような)サイード・ヲタに一歩近づいているのかもしれない。
で、またいろいろアヤシイメモを取りまくってしまった。以前のサイード読書ノートのメモだってまだ整理していないのに。