拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

Comic新現実

Comic 新現実 Vol.3 (単行本コミックス)

Comic 新現実 Vol.3 (単行本コミックス)

大塚英志さんによる森川嘉一郎さん(『趣都の誕生』の著者、ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展・日本館『おたく:人格=空間=都市』のコミッショナー、1971年生まれ!)のインタビューというか批判を読んでいると、大塚さんのこんな声が聞こえてくるような気がする−−「おれは資本の中でロリコンやエロで食ってきたが、それなりに筋は通してきた。おまえも国際交流基金なんちゅうところと仕事をしている体制どっぷり野郎なんだから、せめてもう少し確信犯的にやってくれよ」云々。
文科省から科研をもらってポストコロニアルやっている私もまあ森川さんの同類なんだろうな。
・・・とか思いつつ、学生と一緒に渡辺一夫「ユマニストのいやしさ」を読み、渡辺も関わった戦時中のヴァレリー翻訳の文脈を説明しつつ、「いやしいって渡辺は書いているけど、これ謙遜じゃなくて、本当にいやしいんだよね」とか話をする。