拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

台湾の「理蕃政策」の実態

博論の修正作業を継続中。
今日は台湾の高砂族「恭順」ネタを追加するために『台湾史と樺山大将』(1926)(午前中に読了)と『理蕃誌稿』(1932)(午後)を読んでいる。要するに「恭順」と「帰順」という言葉だけを探して読むのだから速読&斜め読みでいいわけだが(もう目が勝手に「恭」の字に反応するようになった)、それにしても特に後者などは毎日駐在所の警官が殺され毎日「蛮人」が殺され云々という報告が670頁続いているわけで、読んでいるとさすがに気持ちが殺伐としてくる。しかもこれが5年間の記録。50年間にはどれだけの殺し合いがあったのかと考えると・・・。
やっぱり植民地支配というのはダメだ。