拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

若島訳『ロリータ』

ロリータ

ロリータ

今朝大学に来る前に『毎日』の書評欄を読んでいたら、丸谷才一さんが若島正さんの新訳『ロリータ』を絶賛していたのでチェック。若島さんの訳はすばらしいに決まっているので訳者の名前だけ即買いしても損はないはずだが、丸谷さんの「この小説は滑稽小説だ」という指摘が昔ペンギン版で読んだ時の私の実感とも一致するので、若島訳も買って久しぶりに苦笑いしてみようかなと思ったわけなのだった。
(注記)アマゾンのレビューを読んだら「注釈が少ない」云々とある。「研究者はともかく、翻訳でこの作品を読む一般読者は」云々とある。「一般読者」が原書を片手に若島訳を読んではいけないのだろうか?だいたいこの作品を読もうとする人でヨーロッパ語がさっぱりわからないという人がいるのだろうか?原書くらい買えばいいのだ。レビューの中の人たちの不満が正直よくわからないな。