拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

おキクたちと北海道

からゆきさん おキクの生涯

からゆきさん おキクの生涯

昨日はこの本を読んでいた。森崎和江さんのからゆきさん (朝日文庫 も 1-1)はまだ届かないのでこちらが先になった。
被差別部落、娼売、インドのアウトカースト移民の絡み合いをいきた善道キクヨという「からゆきさん」の生涯については、下手な言い方だが、言葉を失う。知らなければという気持ちがつのるばかり。
私にとっては、次の箇所が気になった。

特殊部落一千年史』の高橋貞樹の呟きも苦い。
北海道、台湾、朝鮮等に出て行く多くの者が、いくら隠しても部落出身者ということが発覚する。北海道では、諸国からの部落民が再び部落を形成しているのであると言う。(以下略)」(141頁)

「と言う」と書く高橋は、誰が言ったのかを明らかにしていない。明らかにできなかったのか?だとすればその理由は何か?知らないことが多すぎるのだ。

『ディクテ本』も読まなければならないが、以下の本も読まねばならぬ。

現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?

現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?

私は河原乞食・考 (岩波現代文庫)

私は河原乞食・考 (岩波現代文庫)