拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『暴力』と〈ミメーシス〉

暴力 (思考のフロンティア)

暴力 (思考のフロンティア)

ホルクハイマーさんの「ミメーシス」論が一つの重要なテーマであるわけだが、となると、
Mimesis: The Representation of Reality in Western Literature

Mimesis: The Representation of Reality in Western Literature

この本はどうなるのか、という素朴な疑問が涌いてくる。
これまでは通時と共時の対立を超えるべく構造主義マルクス主義をミックスしたジェイムソンさんの先駆者としてアウエルバッハさん(の特にフィグーラ論)を読んできたわけだが、ホルクハイマーさん&アドルノさんとアウエルバッハさん@暴力論、というのは、あんまり考えたこともなかった。あんまり考えたくないような気もするが・・・。
アドルノ=ホルクハイマーさんの著書にダイレクトに取り組むのはあまりに無謀なので、上野本のエッセンスをアウエルバッハさんを読みながら消化する、ということにしたい。
暴力とミメーシスっていうことになると、ジラールさんとかバタイユさんを昔読んだような気がするが、すっかり忘れてしまったのである。