拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

自治体破綻@北海道

北海道内9自治体、赤字隠しか 総務省が調査方針
2006年08月03日14時13分
 財政再建団体への移行を決めた北海道夕張市以外に道内の9自治体が、同市と同様に多額の一時借入金残高を抱えていることがわかった。総務省が実施した一時借入金の全国調査で判明した。夕張市が「赤字隠し」のために多額の一時借入金を使っていたことから、総務省は、9自治体も「赤字隠し」をしている可能性があるとみて、道に対し詳細な調査を求める方針だ。
 9自治体は、収入の額に比べて一時借入金の残高が大きいことや、歳出の中での「貸付金」の割合が高いことが特徴という。総務省は、こうした点が不自然なうえ、夕張市と似た財政状況であると判断。8月中に調査結果をまとめる。
 夕張市は資金不足を一時借入金で補うやり方を続けた結果、実質的に不足している残高が今年3月末で約288億円にのぼっている。

http://www.asahi.com/politics/update/0803/007.html

「赤字隠し」、道内9自治体にも疑い・総務省調査
 北海道夕張市財政破綻を受けて総務省が実施した調査で、夕張市以外にも北海道の9自治体で一時借入金を使った「赤字隠し」の疑いがあることが2日、明らかになった。総務省は不適正な会計操作がなかったかどうか、道に再調査を指示した。道は月内に自治体名を含めた調査結果を公表する方針で、財政悪化が進み自主再建が困難な「第2の夕張」が浮上する可能性が出てきた。
 夕張市は膨らみ続ける赤字額を金融機関からの一時借入金で穴埋めして、表面上は黒字決算を装っていた。総務省夕張市に似たケースがないか、都道府県を通じて全国の市町村を対象に一時借入金のピーク時の総額や、税収と地方交付税をあわせた標準的な収入額に占める割合などを調査。3日に概要を公表する。 (07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060803AT3S0200W02082006.html

夕張市財政再建団体転落をきっかけにぞろぞろ「第二の夕張」が出てくるわけだ。まあなんとなくどこかは分かるが。

今回の帰省では車で夕張市を走り回ったが、前回訪問したのは5年前かな、そのときと比べても寂れっぷりは加速しているわけで、もうどうにもならんでしょう。
夕張出身の母親とも話し合ったのだが、谷沿いに鰻の寝床のようにのびた街の先っぽあたりが本町、つまり夕張市の中心地があるわけだが、あのあたりの人の入らない観光施設や巨大な市役所、金もないのに買ってしまったレースイスキー場、やたらに多いホテル等々をリストラして、もう川下の清水沢と新夕張駅近辺(紅葉山とか)に「撤退」していくしかないのではないか、云々。
農業(夕張メロン、長いも等々)を中心としたこじんまりとした自治体に変身する、ということか。