拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

Postcolonial Melancholia

Postcolonial Melancholia (Wellek Library Lectures)

Postcolonial Melancholia (Wellek Library Lectures)

書評原稿を3分の2ほど書き、明日からの授業の準備をひとまず終えたので、家に持ってきてあったこの本の最終章の"The Negative Dialectics of Conviviality"を斜め読み。*1
「雑種性」の歴史を構築して純粋主義、排他主義に対抗しよう、というのではなくて、過去の植民地時代(そもそも多文化だった〔小熊英二さん?〕)の歴史を"local and specific inverventions"して、そこから多文化的ヨーロッパの立ち上げを目論もう、云々。これが“negative dialectics”。ただこれはconvivialなものなのであって、現代イングランド大衆文化(音楽)につかみ取れるものなのだという(佐藤良明さん?)・・・ということで、最近のイングランド音楽はマジでさっぱり分からない私にはちょっとつらい本。
そういえば、昔、こんな本があった。

*1:すっかり忘れていましたが、こちらに違うタイトルの同じ内容の本のコメントがありました。私は別ヴァージョンの方を注文していたというわけですな。