齋藤家の崩壊
2月某日のため、全力投球の一週間。
1月9日。
齋藤家の崩壊。
といっても私は毒男なので、家庭崩壊ではなく、文字通り「家」の故障。ぼろい家なので仕方ないが、さすがにうんざり。
1月10日。
院の授業、『ミメーシス』もいよいよ最後に近づく。
バルザックさんの歴史主義は単純な反映論ではない。反映されない物質性への感覚がある。たとえば下宿屋のヴォーケール夫人が「怪しい」(これはアウエルバッハさんの言葉)複数形の「不幸」やらを経験しているというように記述されていることによって、抽象的ではない深み、ただし「理性ではわからぬ」(これもアさんの言葉)深みを与えられているということ、そしてそのことによって、言葉によってすべて記述しきれない水準の物質性が表現されているのではないか*1、云々。
フロベールさんはウルフさんへと弁証法的につながってゆくのだ、ということで強引におk。しかしその前にはゴンクール兄弟(さすがにこれはさんをつけづらい)とゾラさんがあるのだった。
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1月11日。
終日書類仕事等々。
1月12日。
日本英文学会関東支部一月例会のシンポに参加。(続く、たぶん)
早めの帰宅後、故障の件で云々。引っ越そうかなあ。
*1:この記述の後半は私自身の言葉。