拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

ありがとうございました

そして、出発してから、筑波大の院生の時以来お世話になってきた小野功生先生が亡くなったことを知った。出張中のことだったので、お別れ会に出席することもできなかった。ここでちょっと個人的な思いでを書こうと思う。
1991年に筑波大の教育修士に入ってきた私が最初に出た本格的な英文学講読の授業の一つが小野さん(という感じの若さだったし、その印象は変わらなかった)の授業で、あのときは一対一でミルトンさんの"Comus"をOEDをひきながら読んだのでした。きつかったですよ。毎週マジ予習でしたからね。でも精読の喜びを知ったのもあのときです。テキストはコレ、ではなかったかなあ。ロングマンだったかなあ。

Milton's Comus, Lycidas and Other Poems and Matthew Arnold's Address on Milton

Milton's Comus, Lycidas and Other Poems and Matthew Arnold's Address on Milton

その後、小野さんは鳴門教育大学→フェリス女子大学と異動されたのだが、英文学会大会で大体よくお会いしてまして、「いやあ齋藤君、なんか太ってない?」とあの多少甲高い声で声をかけられて、私が「いやもう太りましてry」と答えるという感じでした。やせました、と報告することは出来なかったはず。
2006年10月28日の日本英文学会関東支部例会でIさんの研究発表にて小野さんが発表の司会をされたときにお会いして、また何ごとかお話したのが最後になってしまった。あのとき、何をしゃべっただろうか。当日の拙著のシンポの話だっただろうか。
小野先生、ありがとうございました。