『愛人』
- 作者: マルグリットデュラス,Marguerite Duras,清水徹
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1992/02/05
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: DVD
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・『闇の奥』の女主人公版として「女同士」の絆を主題にすることはないのでしょうか? →ある。この作品も(ある意味)そうでしょう。次のコメントを参照。
・友達に対する感情が一線を越えているように思いました。/「私」のエレーヌ・ラゴネルに対する感情はレズビアン的なものと言えるのか?→同性への興味は性的なものか、カミングアウトしているかどうかを考えるとよい。女性も男性も、自分の中学・高校時代のことをよく思い出してみること。
・この物語で描かれる「異常」な家族はそのままの意味で受け取ってよいのか、何か別の「意味」があるのか。/『闇の奥』『王道』にはなかった「家族」というものが重要な要素としてでてくる。→♪どの家族をどのような規準で「異常」「正常」とするかは人によって違う。まあこういうダメ家族というのはたくさんあるでしょう。筑波大学の入学者を輩出する家族を規準にしちゃおもしろくはない。♪『闇の奥』『王道』には「家族」(一夫一婦の、家父長的なやつ)がないというのはそのとおりでしょう。先行二作品と『愛人』との決定的な違いでしょう。*2
★ウェブ上にはろくなコメントがないので、講義内容やプリントでポイントを絞りつつ、清水さんの解説を熟読した方がよい。
★ただし、Minuit社のホームページは例外。フランス語が読めれば、だが。