拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

Thu, Jul 01

  • 22:43  ああ、あの方はH大に移ったのか。なんだかH大とか都内の国公立私立大学に優秀な人をバカスカ取られている感じ。茨城県は厳しいのう。
  • 19:26  Reading OEDによると、1年でOED読むと1日10時間読まなきゃならんそうだ。これは非英語話者にはちとつらいな。サバをもらったら可能かな。新書を書いたら売れないかな(笑)。
  • 19:17  『日国』完読とか『諸橋』完読という人は普通にいるんだろうな。
  • 19:17  いや読むととまらないですよね辞書とか事典って。だって自分の知らないことばかり書いてあるんだもの。ちなみにOED全部読むというのはネタにもなっている。http://bit.ly/aEP3GQ
  • 19:11  『英語青年』復刻版あるよ!→全部読む。当然よね。故・篠田一士は全部読んだ、とは聞いたことがあって、篠田先生がそれだけやったんなら、ガキのオレは全部読んで当然だよな、と思った、17年前の冬。
  • 19:06  同意。QT @mimimasumasu: //紙のインデックスを数千の単位でめくり、雑誌のBook Review欄を10年単位でめくりなどした//、オンラインデータベースで検索ヒット数が1,000の桁に及ぶとその全てをクリックすることを放棄するというのは理解しがたい。//
  • 17:23  RT @literature_book: Nostromo - by Joseph Conrad - Blackstone Audio. http://amzn.to/9VC0Wz
  • 16:55  私も「学生」から学ぶことが多いんですよ!まあワケワカランことよく知っていますよ。やっぱり「学生」だね(笑)。 RT @jinbun_tsukuba: @hspstcl //「学生」の方は自発的に知を学んでいるような印象を受けます。
  • 16:47  いや、どっちでもいいんすが、「学生」の方がかっこよくないですか?  RT @jinbun_tsukuba: @hspstcl 「学生」の方が適切だったでしょうか。 数年前まで「生徒」だったもので……。
  • 16:33  やっぱり「生徒」という言葉には抵抗がある比文凶員です。 RT @jinbun_tsukuba: 人文学類の授業は、基本的に通年です。 この制度の理由に関しては、しっかりした基礎知識をつけるためだとか、教授が自分の専攻を希望した生徒を逃がさないためだとか、//
  • 16:32  今の内に対処された方がよいかと。私みたいに無理すると「蝦蟇声」になります(苦笑)。 RT @heppokoteacher: 授業およびHR終了。叫びすぎたか、のどが痛いぞ。剣道をやっていた頃からのことだけれども、声の出し方がうまくない。声量はあるんだけども。
  • 13:05  【たった一つの、私のものではない言葉―他者の単一言語使用】「フランス―マグレブ人」とは、いったい誰なのか?(略)これは確実であることからは遠いことだが、フランス... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6663395
  • 12:57  【たった一つの、私のものではない言葉―他者の単一言語使用】を読んだ本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4000012932

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6月の読書メーター
読んだ本の数:39冊
読んだページ数:12007ページ

Ulysses (Gabler Edition) (Vintage)Ulysses (Gabler Edition) (Vintage)
ラブレイス『ドラゴンは踊らない』最終章で、フィロが「彼女」の元に戻るシーンを読んで、『ユリシーズ』の最終章を思い出しました。同じパターンの作品はいくらでもあるわけですが。
読了日:06月29日 著者:James Joyce
ドラゴンは踊れないドラゴンは踊れない
大傑作!読者はキャラたちに自由に自己同一化して泣けばよい。オレはオルドリックであり、フィッシュアイであり、でも年齢からいうとフィロであり、立場的にはパリアグであり、彼女はシルヴィアであり・・・。植民地後の変貌する社会の中での、個人の疎外感。欠落したものを抱えた運命への無謀な戦いあるいは踊り。そのことへの気づきの哀しみ(悲しみでは断じてない)。ページをめくるたびに気分が高揚し、また鬱になってゆく。最高です。
読了日:06月29日 著者:アール・ラヴレイス
外国語学 (ヒューマニティーズ)外国語学 (ヒューマニティーズ)
もう一つ、これに関連して、最初ヒトラーの支持者でありながら、やがて協会のナチ化に反対して収容所送りにされたマルティン・ニーメラー神父(1892〜1984年)の有名な詩を引用しておこう。この詩が言っていることも、内なる「マイナー言語」を見過ごさないこと、やり過ごさないことへの訴えかけだからである。
読了日:06月28日 著者:藤本 一勇
ディクテ―韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュールディクテ―韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュール
藤本一勇『外国語学』(岩波書店)が言うところの「複数の言語があるというよりも「一つ」と単位化しうる言語が存在しない象徴空間で言語活動を行うこと」(43頁)の実践例として、この池内靖子によるDicteeの「日本語」訳を覚えておいていいと思う。
読了日:06月28日 著者:テレサ・ハッキョン チャ
外国語学 (ヒューマニティーズ)外国語学 (ヒューマニティーズ)
外国語を学び、新しいまなざしを手に入れることによって、現状を離脱した新しい「私」に変身する可能性が与えられる。/この可能性は重要である。しかし、この可能性を追求するだけでは、本当に言語の拘束から自由になることはできない。なぜなら新しい外国語における新しい自己は、その新しい言語によって「与えられた」ものでしかないからだ。それがあたらしい言語の取り込みでないという保証はない。(42頁)
読了日:06月28日 著者:藤本 一勇
外国語学 (ヒューマニティーズ)外国語学 (ヒューマニティーズ)
「外国語をめぐって様々な問題があるのは承知の上で、本書が論じているのは次の一点だけである。すなわち、言語(国語や外国語)がもつ根本的な権力性と倫理性というヤヌスの双貌を、どう捉えるか、これである。」(「はじめに」v)「筆者の考えでは、「問い」のあり方自体を問うこと、「問い」を「問い」として明確にすること、これが人文学(ヒューマニティーズ)の可能性の一つだと思っている。」(同、vi)
読了日:06月28日 著者:藤本 一勇
かくも悲しい話を…―情熱と受難(パッション)の物語かくも悲しい話を…―情熱と受難(パッション)の物語
これ武藤さんの翻訳なのだった!コンラッド読みはフォードも読むのだが、だいたいPenguin版とかで読んでしまう。この武藤訳ってどういう評価を受けているのだろうか。
読了日:06月28日 著者:フォード・マドックス・フォード,Ford Madox Ford,武藤 浩史
Hegel, Haiti, and Universal History (Illuminations: Cultural Formations of the Americas)Hegel, Haiti, and Universal History (Illuminations: Cultural Formations of the Americas)
とりあえず以下のエントリーを読んで、即刻購入すべし。『現代思想』の特集号でもいいですね。http://d.hatena.ne.jp/shintak/20100210
読了日:06月27日 著者:Susan Buck-Morss
ブラック・ジャコバン―トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命ブラック・ジャコバン―トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命
Beyond a Boundaryに言及したので関連age。
読了日:06月27日 著者:C.L.R. ジェームズ
Beyond a BoundaryBeyond a Boundary
イギリス文学者はこれを翻訳することで、〈イギリス〉への理解を深められると思うのです。UKではクリケットの人気がとても高いけれど、フットボールの10分の1ほどの理解がない。そこはイギリス文学者が啓蒙活動するべきだと思うのです。
読了日:06月27日 著者:C.L.R. James
サッカーの詩学と政治学サッカーの詩学と政治学
これも日本が負けるまでage。多分WCで刺激をうけてサッカーで卒論を書きたいという学生が結構いるだろうが、そういう人たちにはまずこの本を渡して、それからもう一度会いに来なさいという。これくらい読んでおかないとサッカーで卒論とかあり得ない。
読了日:06月27日 著者:
日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史
台湾と韓国にはわりと何度も行っているが、各地の大学の図書館、特に日帝時代の資料って整理されていない場合が多いと思う。このテーマで博論を書いたら喰っていけるような気がする(保証なし)。
読了日:06月27日 著者:加藤 一夫,東条 文規,河田 いこひ
1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
学生との読書会での結論:女ハードボイルドものとしても面白い。乃南アサとかと比較できるかも。しかしこの意味では「Q3」はダメダメ、という。
読了日:06月27日 著者:村上 春樹
Masks of Conquest: Literary Study and British Rule in India (Social Foundations of Aesthetic Forms)Masks of Conquest: Literary Study and British Rule in India (Social Foundations of Aesthetic Forms)
というか、私がこの夏休みに頑張らないといかんのだった。頑張りますが、東インド会社関連の用語って結構面倒くさいのでした。
読了日:06月27日 著者:Gauri Viswanathan
野蛮人―創作集 (1949年)野蛮人―創作集 (1949年)
大鹿卓「野蛮人」(『中央公論』1935年)は、台湾の「蕃地」に言った日本人が自分も「野蛮人」になってしまうというほとんど日本版コンラッド『闇の奥』だ!―というのは20年近く前に川村湊さん他が指摘していたこと。ところが中島敦「『マリヤン」みたいにには再評価されていないのだった。どうしてだろうなあ、これ面白いんだが。
読了日:06月27日 著者:大鹿 卓
世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック
読了日:06月27日 著者:
Overcoming Modernity: Cultural Identity in Wartime Japan (Weatherhead Books on Asia)Overcoming Modernity: Cultural Identity in Wartime Japan (Weatherhead Books on Asia)
中島敦『光と風と夢』はこの「近代の超克」予告編として読むべき、というのが私の年来の主張。で、「近代の超克」は英訳が出た。じゃあ『光と風と夢』も英訳が出るべきだよね・・・実は教科書として英訳はある。ただし全訳ではないし、日本国内でしか流通していない。この叢書で英訳を出して欲しいものだ。
読了日:06月27日 著者:
闇の奥 (光文社古典新訳文庫)闇の奥 (光文社古典新訳文庫)
フィネガンズ・ウェイク』は柳瀬訳と宮田訳を読み比べることでその面白みが分かるように、この黒原訳と藤永訳を比べて読むことで、この小説の文学史的意味はよくわかるはず。エンタメとしては100年前のMaga連載だから、予備知識がないと「面白くない」のは当たり前。映画『ホテル・ルワンダ』を観るような人向けということで、とりあえずはいいと思う。
読了日:06月26日 著者:ジョゼフ コンラッド
世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック
日本の試合が終わるまでは定期的にage。
読了日:06月26日 著者:
村上春樹・戦記/『1Q84』のジェネシス村上春樹・戦記/『1Q84』のジェネシス
実際にノモンハン戦争の場所に行ったルポが面白い。
読了日:06月20日 著者:鈴村 和成
翻訳の政治学 近代東アジアの形成と日琉関係の変容翻訳の政治学 近代東アジアの形成と日琉関係の変容
重要箇所を引用しました。> http://d.hatena.ne.jp/hspstcl/20100604#1275625060 そしてもう一つ。http://d.hatena.ne.jp/hspstcl/20100529#1275097840 
読了日:06月05日 著者:与那覇 潤
パンタグリュエル物語 第4之書 (3) (岩波文庫 赤 502-4)パンタグリュエル物語 第4之書 (3) (岩波文庫 赤 502-4)
読了日:06月04日 著者:ラブレー
フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化
読了日:06月04日 著者:ミハイル・バフチン,川端 香男里,Mikhail Mikhailovich Bakhtin
パンタグリュエル物語〈第2之書〉 (ワイド版 岩波文庫)パンタグリュエル物語〈第2之書〉 (ワイド版 岩波文庫)
読了日:06月04日 著者:フランソア ラブレー
パンタグリュエル物語―ラブレー第五之書 (ワイド版岩波文庫 (65))パンタグリュエル物語―ラブレー第五之書 (ワイド版岩波文庫 (65))
読了日:06月04日 著者:ラブレー
曲説フランス文学 (岩波現代文庫)曲説フランス文学 (岩波現代文庫)
読了日:06月04日 著者:渡辺 一夫
渡辺一夫 敗戦日記渡辺一夫 敗戦日記
読了日:06月04日 著者:渡辺 一夫
フランス・ルネサンスの人々 (岩波文庫)フランス・ルネサンスの人々 (岩波文庫)
画像が出ないというのは本当に情けない。古い文献を丁寧に読むということが、自分の生きている世界へのコミットメントでもありうることを実践した、いい本だと思うのだがなあ。
読了日:06月04日 著者:渡辺 一夫
狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)
私が学生にこの本を推薦しているときいたある先生は、「おフランスだよね、良い意味でも悪い意味でも」と言われたことがある。たとえ悪い意味で「おフランス」であろうとも、渡辺一夫くらいは基本書で、これこそ教科書でいいんじゃないのかなあ。隣に福田恆存が掲載されていてもいいなw
読了日:06月04日 著者:渡辺 一夫,大江 健三郎,清水 徹
ジジェク自身によるジジェクジジェク自身によるジジェク
読了日:06月02日 著者:スラヴォイ・ジジェク
競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)
謎解き冒険譚。作家修業時代の村上春樹が読んでいたはずの小説。『電気羊』、これ、『羊をめぐる冒険』は一緒に読みたい小説ですね。
読了日:06月02日 著者:T.ピンチョン
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
村上春樹羊をめぐる冒険』と一緒に読むべき本。というか順序が逆か。
読了日:06月02日 著者:フィリップ・K・ディック
他者の耳―デリダ「ニーチェの耳伝(じでん)」・自伝・翻訳他者の耳―デリダ「ニーチェの耳伝(じでん)」・自伝・翻訳
中井亜佐子『他者の自伝』に先行する本。一緒に読むべし。
読了日:06月01日 著者:
Waiting for the Barbarians: A Novel(Penguin Ink)Waiting for the Barbarians: A Novel(Penguin Ink)
ポストコロニアル批評では欠かせない作品だとは思うのだけれど、ある意味読みやすいので、論じようとすると煮詰まると思う。もっと過剰な部分がある_Foe_の方が好き、というのは実はCoetzeeは大して好きではないということなのかもしれないが。
読了日:06月01日 著者:J. M. Coetzee
「モード性格」論―心理学のかしこい使い方「モード性格」論―心理学のかしこい使い方
血液型神話批判で有名な二人による本。読むべし。
読了日:06月01日 著者:サトウ タツヤ,渡邊 芳之
植民地帝国日本の文化統合植民地帝国日本の文化統合
先々週、高雄に行った。嘉義に住む若い友人の結婚式のためだ。一緒にいった人は、彼女に「呉鳳伝説」の地を教えもらったという。私は今回は彼の地に行くことはできなかったが、この研究書のことを思い出した。基本的な研究書だと思う。
読了日:06月01日 著者:駒込 武
幻想の東洋〈下〉―オリエンタリズムの系譜 (ちくま学芸文庫)幻想の東洋〈下〉―オリエンタリズムの系譜 (ちくま学芸文庫)
読了日:06月01日 著者:彌永 信美
幻想の東洋〈上〉―オリエンタリズムの系譜 (ちくま学芸文庫)幻想の東洋〈上〉―オリエンタリズムの系譜 (ちくま学芸文庫)
読了日:06月01日 著者:彌永 信美
村上春樹のなかの中国 (朝日選書 826)村上春樹のなかの中国 (朝日選書 826)
基本書なのであらためて買っておく。
読了日:06月01日 著者:藤井 省三

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