拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

カミュさんの「カビリアの悲惨」、必読らしい

カミュさんはジャーナリスト時代『アルジェ・レピュブリカン』紙にカビリア地方の貧困についてのルポを掲載していたのだが(一部は『アルジェリア年代記』に収録されている)、Uさん発表によればこれは統計・数値を使いつつも、それでは捉えきれない「真実」を目指した文体で書かれているという。統計とレトリックの巧妙な絡みを読み込めるこのテキストは、A先生によれば『ペスト』より絶対面白いとか。あと、このテキストに出てくるカミュさんの立ち位置など(ポスト)コロニアルそのものだし。じゃあ読まなきゃならんよな、ということでけんきう費でプレイヤード版を買うことにする。
http://www.gallimard.fr/catalog/html/actu/index/index_camus-pleiade.html