拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

底が抜けてもやることはやる

http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY201110230180.html
http://s.nikkei.com/nL590s
こういう報道が徐々に出てきている中で、私は次の書評を書いている。

グラウンド・ゼロを書く-日本文学と原爆-

グラウンド・ゼロを書く-日本文学と原爆-

トリート本の核心は、原子爆弾の炸裂のあとで〈表象〉は根本的に変わらざるを得ないというところにある。Writing Ground Zeroはゼロを書くという矛盾なのであり、その矛盾への視線が本書を貫いている。それゆれに、昔で言えば水俣病、今でいえば30キロ圏内とかホットスポットの汚染(上記の記事参照)、こういう中長期的な汚染について書かれた、書かれるであろう文学については弱い、というかたぶん対象外なのだろう。
苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

トリート本もよいが、こっちを読みたいという気がする。