拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

BSE&早田牧場元代表逮捕

とうとう日本でも死者が出たということで、畜大の専門の先生方のコメントなんかが今日の『勝毎』なんかに載ったりするのだろうな。
十勝管内の牧場や新得の試験場も大変だ。
私は1996〜97年に留学していたのだが、ちょうどイギリス政府が人への感染を認め、大々的に牛を処分していた頃だから、エセックス大の友人たちやルームメイトたちとも「鳥を食べようか」などと言っていたものだ。
感染ルートなどは故人のプライバシーの問題もあるからどこまで公開できるかどうか。
厚生労働省HPのQ&Aコーナー
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/vcjd/index.html

牛ではないが、「『週刊少年サンデー』のラブコメもここまできたんだなあ」と思いつつ『じゃじゃグル』を楽しく読んだ直後に、今朝の『道新』一面にこんな記事があったので、ありゃりゃと思ってしまった。

早田牧場元代表を逮捕−静内署など 種牡馬の所有団体から数億円横領か  2005/02/05 01:29
 【静内】国内有数の名種牡馬ブライアンズタイム(20歳)を所有するシンジケート「ブライアンズタイム会」(日高管内静内町)が、数億円の使途不明金をめぐり資金管理会社社長を告訴していた事件で、静内署と道警捜査二課は4日、業務上横領の疑いで、東京都杉並区高井戸東1、獣医師早田光一郎容疑者(55)と静内町山手町3、馬仲買商手伝い触沢剛文容疑者(41)を逮捕した。横領額は2500万円で、最終的には数億円規模に膨らむ可能性がある。
 早田容疑者は、ブライアンズタイムの産駒で三冠馬ナリタブライアンを生産した名門軽種馬牧場「早田牧場」の元代表
 同署によると、両容疑者は、同会の資金管理会社「セントラル・ブラッドストック・サービス」(静内)の社長と営業部長だった二○○二年七月三十日、同会の経理口座から二千五百万円を流用し、早田容疑者が経営する会社の運転資金に充てた疑い。調べに対し二人は容疑を認めているが、告訴状にはさらに約十件の横領容疑が指摘されており、同署は余罪を追及する。
 早田容疑者は資金管理会社と、早田牧場など三社をグループ経営していたが、○二年十一月、約五十八億円の負債を抱えて自己破産した。
 同会は自己破産後の○三年五月、三億八千八百万円が使途不明になっているとして、同容疑者を業務上横領の疑いで静内署に告訴していた。
 同会は種牡馬ブライアンズタイムを共同所有し、昨年は一頭千百万円で種付けを行って、収益をブライアンズタイムの管理費などに充てている。
 ブライアンズタイムは、一九九○年に種牡馬となり、ナリタブライアンのほか、皐月(さつき)賞馬ノーリーズン、ダービー馬タニノギムレットなどを輩出した。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050205&j=0030&k=200502054303より引用。

競馬にはさっぱり興味がなかった私ですらナリタブライアンはよーく覚えているし、早田牧場の名前くらいは記憶がある。
今日の『道新』の解説記事だと、結局社台ファームに追いつけ追い越せで無理をした上に不況で大借金をこしらえた、ということだ。
『じゃじゃグル』第二部や外伝があったら、久世駿平や醍醐悟は「馬に乗れる獣医師」(前者は志望している段階でストーリーは終わっているが)なわけだから、こういう現実をゆうきまさみがどう取り込むか、あるいは無視を決め込むかが問題になってくるなあ。