斜里斜里
『フィネガンズ・ウェイク』文庫本第二巻、辛幸中。
(思い出したが、ハードカバーで読んだときは、この第二巻の最後のあたりで飽きちゃって、放置プレイにしたのだった。)
先ほど「斜里」、2回目の出現。柳瀬さんのこだわりなのか。というか、こだわってどうするのか。斜里町ってのは、それこそ何にもないイナカなのだ。
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ところで、この翻訳を読むにあたっては、やっぱり手元にフェイバー&フェイバーの原書(第三版)がないと不便で困る。自宅用にもう一冊買っておこう。
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インチキ数学議論のところで「森毅な遠山啓谷に神在りが無倍∞」云々に笑う。
森毅と遠山啓、前者は浅田彰つながりで人文系にもおなじみだろうが、後者はどうなんだろう。20代の人はわかんないかもなあ。
遠山さんの『数学入門』(岩波新書)には高校時代お世話になったものです(が、結局微分の点数は悪かったまま、今も昔も計算が苦手なんだよな)。
(注記:文庫本第三巻の高山御大の解説を読んだら、「森毅と日暮里」が私たちにもなじみの固有名だ云々と書いていた。「斜里」等々はなじみではないのだな、たぶん。)