拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

根室とロシア

柳瀬訳『フィネガンズ・ウェイク』はどれだけ過激に見えようがだろうがやはり伝統的なtranslationであってtrans-creationではないと思うのは、今、根室市郷土史をやるとどうしてもロシアとの関係をやらねばならなくなるわけで、つまりFinnegans Wakeにおける多言語混在(とはいっても基本的には「英語」だとは思いますが)をパフォームしようとするならば、少なくとも日本語とアイヌ語はもちろん、ロシア語、英語、朝鮮語をミックスした新造語で書かなきゃいかんなあとつくづく感じるからなのであった。
その新造語は、それぞれの言葉の話者が「どうにも妙だがしかし何となく意味が分かってしまう、こりゃ困ったぞ、だけど面白いぞ」というようなものであるのが望ましいなあ。
そういう新造語をでっち上げてしまう勇敢な若い人が出てくると思う。
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/russia.html
根室高校でも初級ロシア語なんてやっているし。