釧路・根室旅行
から帰ってきましたが、さすがに疲労しました。
とりあえず柳瀬訳に出てくる「恋問」は「コイトイ」であって、これは(1)根室市内の今はもう埋め立てられた川であること、(2)1789年のクナシリ・メナシの戦いで極悪非道な和人に対して蜂起した七つの川=コタンの一つであること(このコイトイ川は〔柳瀬訳にも出てくる〕野付半島のすぐ北にある)、この2つの可能性があることが分かった。とはいえ、柳瀬さんが(1)(2)を意識しているかどうかは知らないんだけど。
柳瀬訳のアイヌ語地名については他にも収穫があった。というか、本で読んだ知識を体感することができた。一日根室市内を歩き回ったからなあ。やっぱりいろいろ発見があるものだ。
ともあれ来週は発表だ。しかしどうしたもんかな、基本参考文献となっているRoland McHugh, Annotations To Finnegans Wakeの日本版をやるつもりでしゃべろうか。
- 作者: Roland McHugh
- 出版社/メーカー: Johns Hopkins Univ Pr
- 発売日: 1991/11/01
- メディア: ペーパーバック
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少なくとも、十勝管内の公式市町村史(ほぼ読破している)にはこんな面白本はなかったぞ。