拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『戦争の克服』

戦争の克服 (集英社新書)

戦争の克服 (集英社新書)

メンツを見れば内容は分かるので、内容紹介は省略。しかし、買って損はない入門書だと思います。
ネタ。

鵜飼:「テロリスト」とは兄弟になれない人たちということです。みすず書房から『地球の子供たち』という本が出ています。このなかで著者マーク・シェルは「人類は皆兄弟」という言葉が歴史的にどう使われてきたかを分析しています。要するにこれはキリスト教の考え方で、人類は皆兄弟にならなければならないという要求があらゆる場面で変化して、ここまで浸透したというのです。だから兄弟になる気がないやつはテロリスト。(58)

地球の子供たち 人間はみな〈きょうだい〉か

地球の子供たち 人間はみな〈きょうだい〉か

この本の原書はかつて私が院生だったころに読書会で読んだ。シェルさんの異常な博識に驚愕した記憶がある。が、鵜飼さんのような読み方はしたことがなかった。さすが鵜飼さん。