拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『うさわのベーコン』か・・・

うわさのベーコン

うわさのベーコン

フィネガンズ・ウェイク』の授業をやっていると、学生さんは「ワカランワカランワカラン」と言っていて、それは当然なのだが、この小説というかまさにデムパとくらべるとFWなんてもうむちゃくちゃ「文学」なんで、神話的枠組みはあるしデリダさんがいうところの"he war"はあるがしかし英語だし、まあ読みやすいよね安心だよね、という感じ。
ニッポンの小説―百年の孤独

ニッポンの小説―百年の孤独

夏休みらしく、昨晩はこれをぶっ通して読んだのだが、『うさわのベーコン』と
野川 (講談社文庫)

野川 (講談社文庫)

のことを思い出して、やっぱり2学期の授業で話したほうがいいかなとか、今年は3学期にやる入門演習でこの2作を読ませてコース希望者をある意味選抜するとか(笑)。ただ、古井作品も私にはかなりきついんだよなあ。