拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

オムニバス講義@白百合女子大

水曜日の夕方、連続オムニバス講義で「日本文学と南洋」というお題を与えられたので、池澤夏樹さんの『夏の朝の成層圏』とか『マシアス・ギリの失脚』とか最新作『氷山の南』について語ってきました。私の前はお久しぶり!のKMさんだったのだが、彼女は柄谷行人さんの『近代文学の終わり』を引用していたわけなのだが、池澤さんという人は「文学の終わり」をわかっていてなおかつ文学2.0をやってきた人だと思うので、春樹さんもいいけど夏樹さんも読んで下さいと学生さんにアジってきました。でも、10人中2人くらいは池澤さんの読者がおりましたです。