拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

第2回文学受容変容研究会@東洋大学白山キャンパス

昨日、無事終わりました。飲み会も楽しく、今年の締めとしては理想的でございました。遠くからお越しいただいたS先生のご講演は村上春樹を精読しつつ(これが半端ではない)世界文学への議論に参与しようというアツいものでして、やっぱりああじゃなきゃいかんと反省いたしました。私は小樽商科大学と北進論、その中で論文を書きつつ中央への欲望を隠さなかった玉井武の話。本当はバチェラー八重子のようなアイヌ語・日本語・英語・・・の接触領域を生きる英文学者(の仕事)を論じたかったのですが、勉強していてもなかなかそういう人物との出会いがない。ないなら自分でやるしかないだろ、とも思うのだが(以前書いた、柳瀬尚紀訳『フィネガンズ・ウェイクアイヌ語地名リスト」と、それを帯広在住時の自分(齋藤)に引きつけた論文「売買川走」を、「次の本」の結論にするか、などとも考えていたのでした。
ともあれ大変勉強になりました。みなさんありがとうございました。来年もやりましょう。