拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2004-12-15から1日間の記事一覧

キョウコ・イノウエ『マッカーサーの日本国憲法』(桐原書店、1994年)

自ら「戦犯」と宣言し、戦後は護憲派知識人として活躍した中野好夫、と簡単にまとめたくはない気持ちがある。徳富健次郎の「謀叛論」に関心を寄せる(晩年の)中野。そして憲法9条の「翻訳」についてもコメントした中野。 『著作集』ではなく『全集』が欲し…

北風史『北物語──“試される大地”への11通のラブレター』(太田出版、2004年)

〈北海道(イメージ)論〉の副読本として学生さんに推薦したい一冊。 北海道、どうでしょう 札幌雪まつり、小樽運河、「水曜どうでしょう」・・・だけじゃない! 芸能、スポーツ、食、歴史などなどから縦横無尽に考察し、時に物申す。 北海道の価値ある自立…

徳富健次郎著、中野好夫編『謀叛論』(岩波文庫、1976年)

さすがに存在は知っていたが、正直、今回初めて読んだ。 幸徳他12名は「志士」であるから天皇の恩赦をこそ政府は考えるべきだったのに、そうしなかった。そうしなかったから、余計に無政府主義者が増えるだろう。現に私がここでこうしゃべっている・・・と…