拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

『東京人類学雑誌』

十勝では三月にドカ雪が降るとよく言われる。そのとおり、今日は猛烈に雪が降っている。温泉にでも行こうかと思っていたのだが、面倒になってきたな。
結局「岡倉論文」はまぼろしだった。畜大図書館にあったのは『東京人類学雑誌』で、これは東京帝大の坪井正五郎が院生時代に始めた雑誌の復刻版である(しかし畜大の誰が何の目的で購入したのだろうか)。この雑誌自体はとても重要なのだが、私は筑波にいる時にすでにこの雑誌にはだいたい目を通していて、岡倉の論文はすべてコピー済みだった。
収穫がなかったわけではない。①、岡倉以前の方言調査関係論文を読むことができた、②田代という人が南洋紀行+フィールド・ノートを延々連載していて、これは案外面白かった、等々。しかし、肝心の岡倉の「東洋言語学」についての論文はなかった。この雑誌ではなかったのだ。残念無念、というか、ないはずの論文や雑誌が手元にあるように思いこんでいるというのは・・・。と、以前ならば「イギリス留学→狂牛病感染→頭がスポンジ、ボケ」というネタを使ってきたけれど、先週、1980年以降ヨーロッパに半年以上滞在した人は献血禁止という厚生労働省赤十字の方針が発表され、マジでネタではすまなくなってきた。