拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

Finnegans Wakeを読む

柳瀬訳のアイヌ語地名についてはとりあえずリストアップしたので(訳語の検証はこれから〔難儀するであろうな〕)、柳瀬さんがアイヌ語地名使いまくりの第1部最後を、柳瀬&宮田訳と電子辞書を横に置いて、じっくり読み始める。
これ、例えばサンスクリット語なら、すぐ読むのをやめると思う。全く分からないから。しかし、Finnegans Wakeは一応英語である。だから、すこぉーしだけ、分かってしまう。だから読んでしまう。読んでしまうが、たぶん5割も分かっていない。
辞書使いまくり、Google使いまくりで、4頁読んで、疲れたのでやめた。
先日、「アナの最後の独白が美しい」とかこのブログに書いたのだったが、あれはいったい何だったのか。つまり、あれは柳瀬訳の毒にやられていたのであって、ジョイスのテキストはちらっと眺めていただけ、というわけだったのだな。

今は夏休みである。少し自分に負荷をかけて、がんばってみる。そうでないと、根室に旅行に行っても意味がないエスカロップと花咲ガニだけ食べて帰ってきたのでは、野良英文学者としても失格だ。