拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

民団と総連が和解

昔、宮崎学さんが自身のHPで南北の統一は民団と総連の和解からやるしかないだろと書いていたのを記憶しているが、とうとうそれが実現するわけだ。これは大きなことだ、と今日の授業で語るつもりだが、うまく語れるかどうか。

「在日本大韓民国民団」(民団)と「在日本朝鮮人総連合会」(総連)は、河丙オク(ハ・ビョンオク、「オク」は「金」へんに「玉」)団長と徐萬述(ソ・マンスル)議長が17日に会談し、「在日同胞の和解と和合」をめざした共同声明を発表することを明らかにした。韓国と北朝鮮が和解と協力をうたった00年6月の南北共同宣言を踏まえ、共同声明には半世紀に及ぶ対立関係を解消し、解放記念日(8月15日)や民族教育振興での共同事業をめざすことを盛り込む。両団体は初のトップ会談を経て、関係改善への具体的な協議に入る。
和解が実現すれば、半世紀以上にわたって対立してきた在日社会にとって歴史的な「南北融和」になる。一方で、双方の内部には急速な交流の進展に不安を抱く声もあり、和解の道筋には曲折も予想される。
両団体トップは17日午前に東京都内の総連中央本部で会談し、共同声明を発表する。関係者によると、「在日同胞団体の和解・和合をめざす」「6月15日の南北共同宣言の祝典参加と8月15日の行事の共催をめざす」などの内容をはじめ、ともに民族教育と文化の振興を図ることや、高齢者問題や人権問題など在日の権益擁護の運動を共同して進めることなどが柱になる見通しだ。
両団体とも、結成以来、朝鮮半島の南北分断を反映し、民団は韓国を、総連は北朝鮮を支持して対立してきた。59年から始まった在日朝鮮人らの「帰国事業」では、民団が「北送」などと批判。65年の日韓条約に絡んでは、韓国籍の取得問題で反目し合った。
しかし、00年の南北首脳会談で両団体の間に対話ムードも生まれ、実務レベルでは公式非公式に行事の共催などについて協議が重ねられてきた。
民団は2月の中央本部の団長選で、「改革」を掲げた河氏が当選。新執行部には、金大中・前大統領の民主化運動を支援した人たちが入ったこともあり、一挙にトップレベルでの対話が進んだ。

http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200605160539.html